東京出張<仕事編>
今回の仕事は、前に勤務していた会社からの依頼。
ウィークリー・マンションも用意してあるし、ちょっと観光も兼ねていいかなと、安易な気持ちで引き受けたのが運のつき?
仕事の時間は、20:00から5:00までの深夜作業。
仕事内容は、合流式下水管及びマンホールの劣化等の調査。
今回の調査に関わったスタッフは、
・元請のおっさん(特に何もしない、手は出さないが口だけ出す、寒さしのぎで車内待機がほとんど)
・下請調査会社(2名)
・孫請け会社A(元同僚と私の2名)
・孫請け会社B(北海道
の会社から2名)
・警備員(4名)
この布陣で前後のマンホールに分かれての調査。
ある程度、仕事の内容は予想していたが、
胴付ゴム長靴、案全帯、ヘルメット、ヘッドライト(これはあると便利と思い自前で持参)の装備は、慣れていないので長時間立っているだけでもつらい。
地下の悪環境の中の作業しながらの移動、地上に出たら、工事用看板・バリケード・カラーコーン・照明・自家発等の移動設置(この作業の手伝いは聞いていない!!)
まさに、深夜土木作業員、ホワイトカラーにはできないような作業。
深さ7m程のマンホールを降りるのも、慎重を要す。
40年前に設置された物もあるので、タラップもボロボロ。
見た目あまりにもダメそうな場合は、はしごを設置して降りる。
地下に降りたら、下流めがけて歩きながら調査をしていくのだが、足が滑る滑る。
何度かこけそうになった。
水深は20cmほどであったが、流速が早いところは危険。
途中、段差のある箇所は、下請調査会社のリーダーがロープを張ってくれたので、辿りながら前進していく。
まるで地下探検のようである。
元同僚のA君は、この段差で滑って転倒して、汚水を口に含んだのか、大阪に帰ってから、下痢・嘔吐・40度近い熱で大変だったらしい。
この作業中に、鉄砲水でもきたら、もう終わり。
したがって、ちょっとでも雨が降れば作業中止。
それを狙っていたが、私が滞在した10日間は、一滴
も雨が降らなかった!
いつから私は「晴れ男
」になったのか?
結局、私は5日間通しで作業を行ったが、元同僚A君は、体が持たないのと抱えている仕事もあるので前半3日で、別の同僚S君にバトンタッチ。前の週の作業班は半分が雨で中止。その前の週の作業班は、中日に雨で中止とラッキーであったようだ。
私は本当にクジ運が悪い。
とにかく日増しに、疲労が蓄積し、起きる時間が段々と遅くなってきた。
朝と夜の生活が逆転し、早朝に帰ってきたら、すぐ作業着を洗濯しながらお風呂に入った。
風呂から上がって、「目覚ましテレビ」を見ながらビール
を飲むのも何か変な感じ。
ビールを飲み終えたら睡眠。
起きるのは、12時近く。
食事をして、少し散歩してからまた睡眠。
夕方、また起きて食事をしてから現場へと向かう。
結局5日間、その繰り返し。
しかし、この5日間の作業で、かなり進んだらしく、下請調査会社のリーダーは喜んでおられた。
残り1週、この地下作業ルートがあったのだが、我ら、孫請け会社Aは作業完了。
もう1週残ってほしいようであった。
最終日は、私達二人の引継ぎを兼ねて、人材派遣会社から二人が来たが、そのうちの一人には、目が点になった。
深夜の悪環境の中の現場作業なのに、ネクタイ&軽装なのである。
仕方がないので周りのスタッフが自分の身を犠牲にして、作業着を貸したりしたが、案の定、寒さに耐えられず・・・。
とんだハプニングもあったが、最終日は作業も早く終わったので、4時頃まで開いているラーメン屋で、下請調査会社のリーダーがラーメン
とビール
をご馳走してくれた。期間中、雨が降っていたら飲み屋へ案内できたのにと言われ、ちょっとがっかり。
たった5日だけの付き合いだったが、別れる時はしんみりとなった。
今回の3k仕事、無事、怪我・事故もなく終えたのは、このリーダーの判断力(決して無理をしない、今日はここまでと決めたらそれ以上要求しない)だったと思った。
また、自分自身も最後まで気を緩めなかった。
(A君曰く、転倒したのは、もうちょっとで終わりと思って気を緩めた矢先だったらしい)
とにかく、無事終わった時はホッとした。
いい経験にはなったが、もし、またこの仕事を頼まれても引き受けないだろう。
危険が伴うし、本来の建築の仕事とは全く違うし...。
東京出張<フリー・タイム編>に続く