ママの家に洗濯機はあったが基本的には手洗いだった
手洗いと言うと衣類に優しくソフトなイメージで聞こえはいいが
実際、洗いあがりはソフトではなかった

<私が賃貸していた大家さん家の洗濯場の構造>
半分に切っただろうドラム缶を並べ、その上にタイヤが置かれ、その上に金たらい
<使い方>
・No.1のたらいに粉石けんを溶かしバブルにする
・場合によって石鹸を足しながらバブルの中で洗う
(ゴシゴシ激しい)
・綺麗になったら搾り、搾ったものを沢山作る
(服が伸びるとか痛むとかいっさい無視)
・No.2たらいに水を張る→服を濯ぐ→搾る→水を捨てる→水を張る→濯ぐ→搾る
(この肯定を数回繰り返す)
物干し竿はなく家の軒下やその程度の高さからランダムに(まるでエントラップメントでキャサリン・ゼタ・ジョーンズがくぐった赤外線ように)ワイヤーやロープが張られている

そこに洗濯物を干す
ピンチがないので沢山干せない

靴下もロープに引っ掛けるだけなので一番乾きが悪いのは靴下だった
そこで私は靴下の履き口部分をロープと一緒に洗濯ばさみで留めて干していた
この方が乾きがいい
基本的に住み込みのお手伝いさんが居たりするので洗濯は彼女らがしてくれるが
賃貸している私は自分で洗うことになる
手洗いするのは重労働だ!上履きを洗うのだって面倒なのに・・・
しかし家に居てすることのなかった私は早朝から洗濯することが日課になった
が、大家さん家も洗濯しているので私は日々風呂場で洗っていた
<私の選択法>
洗濯機がない環境で役立てばと思うので記載する
・汚れ部分は湯と洗剤で手洗い
・バケツに湯を張り(50℃くらい)洗剤を適量入れよく溶かす
・洗濯物を入れる(余裕があるくらい。ギチギチはダメ)
※point
・自分の右手を入れ洗濯機になりきり回す!
右回転・左回転・時に上下入れ替えるように混ぜる
・数分後1枚づつ出し適当に折りたたみ搾る
(物によって搾る加減を変えて)
・バケツに水を入れ搾った洗濯物を入れる(スカスカくらいでいい)
・また洗濯機になりきり回転させすすぐ→搾る→水を替える(泡が取れるまで繰り返す)
・全て搾ったら再びバケツに水を入れ柔軟剤を入れ混ぜ、服を入れ数分浸す(ギチギチでいい)
・服を搾り→干す
これで効率よく服も傷みずらく洗濯できる
大家は
自分で洗濯してるの?と驚いていた
そしてある日、洗濯してくれる人を連れてきた
彼女は週2回来て洗濯してくれる
私はシーツやソファのカバーも剥がして待っていた
朝9時頃やって来てまず何ブル(エチオピアの通貨)か渡す
彼女は洗剤を買ってくる
そして洗濯開始
昼頃様子を見に行ってみた
まだまだ洗濯物は山になっていて1/3程度しか洗っていなかった
私の常識ではこれくらいまでには干さないと乾かないのだが!
乾くのか?
ちょこちょこチェックしに行くと彼女はせっせと洗っているが減らないのだ!
日が暮れるぞ!
ついに夕方4時を回ったが、まだ洗っている
私は洗濯が気になって仕方がない
私は夫に電話した
まだ洗ってるんだけどもう乾かないし、また明日来てもらった方がいいんじゃない?言ってくれる?
だ~いじょぶ、だ~いじょぶ!!それが仕事でしょ~夫はあっけらかんと言う
日が暮れ始めると高地のエチオピアは冷え込んでくる
彼女は日が暮れてもなお洗っていた
だんだん罪悪感を感じる私
ごめんね。洗濯の量多かったかな?
彼女は英語が通じず、私はアマハリックが話せないので見守るしかなかった
中庭の裸電球を灯し彼女は水で洗濯をしている
大家宅は夕飯の準備をし、玉ねぎを炒める匂いが漂ってくる
バシャバシャと水の音が聞こえるたびに申し訳ない気持ちになった
ようやく終わったのは6時だった
夫が彼女に渡したのは20ブルだった(日本円にして100円くらい)
数日後彼女がまた来た
既に10時を回っていた
これから洗うんじゃ何時に終わるんだ?と思いつつ洗濯物を出した
前回ほどの量では申し訳ないので少し減らした
その日も彼女が洗濯を終えたのは6時を過ぎていた
これは家の洗濯物の量の問題ではないような気が・・・
夫が帰宅していなかったので25ブル渡した
ダニの恐怖に怯える私は毎日毎日シーツを交換し
毛布も怖いのでシーツの上に毛布を掛けていた
シーツ2枚に挟まれ寝ていたので毎日2枚シーツを交換していた
息子のベッドもあったので毎日4枚だった
これを手洗いするのはかなりの重労働
そして洗濯物は基本的に下着などもアイロンしていた
それでもダニに食われた
洗濯物は翌日取り込むのが恒例となった
彼女が日が暮れるまで頑張ってくれたものの
Tシャツがノビノビになる悲しい結果が続き
そのうちママの家に行く時にどっさり持って行き洗濯機で洗うようになった
たかが洗濯されど洗濯
洗濯1つにしても人それぞれ
方法も、価値観も、好みも違う
意外とこだわりがある
洗濯を通して分かったことがある
私達は基本的にその日に着た物を脱ぎ洗濯籠へと放り込み翌日洗うが
エチオピアの人はそうではないと思う
よっぽど汚れはしない限り洗濯籠行きしないのではないか?
多少の汚れは気にしないのだと思う
私達は脱ぐ→洗濯という流れが習慣になっているだけ
汚れている物だけ洗うようにしたら半分に減るかもしれない
今はすすぎ1回のエコ洗剤を使用しているが
洗う頻度がもう少し減った方がよっぽどエコってもんだ
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