笑わない女に狂ったトップが居たお話。。。。 | ラブホコンサル関羽のぼやき

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ラブホテル再生プロデューサー関羽が、ラブホ絡みの話題、その日その日に思うことを鈴なりに綴る。

個人情報、個人情報って、

言ってる奴ほど、

大したもの持ち歩いてないよな。プッ

 

 

 

 

 

皆さん、ども。

 

 

 

 

 

 

最近の中国はというより、

政権がって感じで

どうも好きになれんのだけど、

 

やはり古代中国には、

今でも興味あり、

さらに勉強にもなる。

 

ん~、

今日はその中でも、

史記。

の中に出てくる話で

面白いのをひとつお披露目を。

 

さて、

史記だけど、

皆ご存じ中国・前漢時代の歴史家、

司馬遷が書き残したもの。

 

皇帝から庶民まで

色んな人物のエピソード集とでも

いうのかな。

とにかく多岐にわたる登場人物がいて、

楽しい。

 

その中でも、

女性にまつわる話も結構あって、

有名なとこだと、

呂布の彼女だった、

虞美人とかが周知の通りだね。

 

で、その女性の中でも、

ちょっと異色な方がいる。

 

褒ジ(ホウジ)という。

(字が難しいので、ホウジと書くね。)

 

この人の話、

あーあれかっていう有名な話なんだけど、

 

ちょっと時代背景おば。

 

中国の王朝は、

夏・殷・周・周・漢・・・と続くんだけど、

 

その中の周王朝時代。

幽王は、

後宮で見かけた女性に心を奪われる。

 

幽王はそれがもとで身を滅ぼし、

周は大きく衰退することになる。

というのがあらすじなんだけど、

 

このホウジの出自がまた

ほんとなんって感じで、

 

周に先だって天下を治めた殷、

そのさらに前となる夏の時代。

 

ある小国の君主だったと称する

2匹の竜が王宮に現れる。

竜は精気のこもった泡を残して消えるが、

 

泡の処置に困った夏王朝は、

それを器に入れて保存した。

器は封印されたまま、

夏から殷に引き継がれ、

さらに周に伝わる。
 

周では第何代かの王が、

この器の封を解いてしまう。

 

開けた器から流れ出した泡は

トカゲに姿を変え、後宮に入り込む。
 

後宮にいたある少女が

トカゲに遭遇した結果、

幼くて、しかも夫もいないまま女児を産む。

 

しかしその子は気味悪がられ、

道に捨てられてしまう。

 

その子が、

ホウジというわけ。

 

もうここまでくると、

神話みたいなもんだけど、

 

作者の司馬遷は、

理由を書かず、伝え聞いたことを

淡々と書いてる。

 

史記には、

ひとつひとつの出来事の理由について、

ふれられてないことが多いんだよね。

 

そして捨てられたホウジは、

その後、周の後宮に入ることになり、

前述の幽王の妃に仕えてた。

 

その後、幽王が後宮で見かけた

ホウジに一目ぼれしてしまう。

 

で、あろうことか、正室や王位継承者を

除き、

ホウジに入れ込んでしまう。

 

ただ一つだけ、

幽王は面白くないことがあった。

 

ホウジは、笑うことをしなかった。

 

もう幽王は笑顔が見たくて見たくて、

あれこれ面白がらせようとしてみたが、

ちっとも笑わない。

 

そんなある日、

敵が攻めてきたときの合図であるのろしが、

何かの手違いであがってしまった。

 

国内の兵が一斉に駆けつけるが、

敵の姿はなく、

拍子抜けしてポカンとしていた。

 

そこで奇跡が起こる。

 

それを見た王妃は

声をあげて笑った。

 

もうそれこそ喜んだ幽王は、

敵襲もないのにのろしをあげるようになり、

それに諸侯も慣れてしまう。

 

そのうちに、

元の正室の父が

怒って攻めてきたときには、

 

のろしをあげても兵は集まらず、

幽王は殺されてしまう。

ホウジも捕らえられてしまう。

 

なんか狼少年の話だよね。

 

ん~、

きっと、ホウジは

出自はともかくとして、

数奇な運命や苦しみを

背負った女性だったに

違いないと思うんだよね。

 

笑う事すらできないくらいに。

 

その後の中国の歴史には、

悪女が沢山でてくるが、

 

このホウジの話には、

権力や財貨への欲望は語られず、

他者への憎悪や

残虐さを示す描写もない。

 

そして、

 

「大いに笑う」という、

たった一度だけ、

人間らしさを取り戻した一瞬、

歴史が変わったことを描写してる。


彼女の笑顔が

どんなに魅力的なものだったのか、

今の俺らにはわからないし、

 

史記にも具体的には書かれてない。

 

でもだ、

幽王が、

何度ものろしをあげたくなる

気持ちはわからないでもないかなという、

不思議な気になるよね。

 

男はさ。

 

さて、

このエピソードからは、

トップが異性にのめり込むことの悲劇、

 

厲王のように

器の小さな君主が

長年のタブーを犯すことの危険、

 

さらには、

のろしのエピソードのように

ウソを重ねることがもたらす

代償の大きさなどを教訓として

読み取ることができるわな。

 

というわけで、

美女にのめり込むのはいいとして、

 

しかしながら、

案外と取るに足らないと思えるものに、

重大なことが隠されていることがある、

 

ということをお忘れなきよう、

男性諸君ッ。ふふふ

 

では本日の話はここまで。

 

じゃ、またね(^^♪