ずっと待ちに待った1月4日。

一緒にイルミネーションをとりにいくって決めてた日。

ふたりで決めた"オープンβ"の日。


楽しみでろくに眠れなくて、

大好きな珈琲屋さんのマンデリンの香りを楽しむ余裕がなかった。


駅で待ち合わせて、

コンビニに寄って、適当に飲み物とかサンドイッチとか買って食べた。


正直言って味とか良く覚えてない。

嬉しくて楽しくて恥ずかしくてよく分からなかった。


それから暗くなって、写真とって。


まだ慣れない一眼レフ。

ずっと貸してくれていた短焦点レンズと仲良ししてた。


相変わらず寒くて、

ぎゅって握ってくれるけど、ぼくの手は氷のように冷たくて、

その度に申し訳なくなった。

でも触れられている時間が嬉しかった。



一緒におみくじ引いて、

ボードにメッセージ書いて、

あったかいもの飲んで、

チュロス食べて…(・ω・)



チュロスおいしかったなぁ。




で、人気のないところに行って。


多分、好きです、付き合ってくださいだなんて改めて言うの

すっごい恥ずかしかったんだろうな。



そこで二回目のちゅーした。



正直頭が変になりそうだった。


すんげー好きだと思った。




だんだん文章が拙くなってきたな。


もともとか…。


それから道の駅でも写真撮って、

下道を使ってまったり東京へ向かう。



ぼくは助手席でたまにうとうとした。


しばらく車を走らせて、夜も更けて、どこか、河原の近くだった。



「今はなんとも思ってないし、ゆっちゃんなら大丈夫だと思うんだけどね」



と腕を見せてくれた。

しっかりと誰かのイニシャルが刻まれてた。

次の瞬間には


「それもひっくるめて全部好きだ」


と口が勝手に動いてた。

ちょっとくさいかなって思った。

でも嘘じゃなかった。

その傷が彼をここまで連れてきたことは事実。

その過去を否定したら今目の前に存在する彼を否定することに直結する。

でも、そんな理屈とかもすっとばして好きだった。

すきとかじゃないかもしれない、心から大切だと思えた。


それを伝えた瞬間に、ひろくんは下唇をきゅっと噛んで窓の外に顔をそむけてしまった。

でも少し目に涙ためてように見えたのは気のせいじゃなかったと今でも思ってる。

その瞬間、胸の奥がぎゅぅっと締め付けられた。

平気な顔して伝えてくれたけど、本当は言うまで怖かったんだって感じた。

嫌われたりしないかとかじゃなくて、そういうんじゃなくて、

今まで背負ってきた荷物を相手に見せる怖さってどうしてもあるんだよなぁって思った。


気付いたときには一生懸命手を伸ばして頭をぽふぽふってしてた。

ちょっときょとん顔して、ははって笑った。嬉しかった。


それで無事、東京に着いた。

翌日も一緒にいるってことだったから、本当はさせたくないけど車内泊。

夜中の2時くらいに毛布を届けに行った。


そん時に駐輪場で大人のちゅーした。

というか、ぺろってされた。


カルピスとマッコリのお酒は美味しかった。




その翌日は一緒にお買い物したり、写真撮ったり。

アルバムを買った。今でもずっと写真入れてる。


まぁなんでアルバムを提案したか、ここに書いておこうかな。

思いついた理由はBUMPの"とっておきの唄"がもと。


"ちょっとずつアルバムを重くしよう、なんでもない日も記念日にしよう"

"どんなに捲っても終わりがない、代わりに続きがある二人のアルバム"

"魔法のアルバム"


我ながらくせぇチョイスwって思ったけど、提案してよかったと今でも思う。


喜怒哀楽がはっきりと現れるアルバムが出来てる。

どんな表情でも大切で、笑っていたらその笑顔を守りたいと思えるし、

悲しそうだったり辛そうだったりすると、すべてから守りたいと思うし。

普通守られたい!って思うのが女の子なのかな。


でもぼくは守りたいと思った。

支えたいと思った。


ここでぼくは落ち着くんだって、心のどこかで思ってた。

今も思ってるけどさ。




あぁ、結局過去の記述から大いに脱線してしまったw



とにかく、正式に付き合うことになって、ずっとにこにこしてた。

頭のどっかじゃ、これからの波乱を予感してた。でももう覚悟は出来てた。

一緒に生きたいって、心から思えるようになっていた。

ひろくんが今日、初めてぼくに


死んじゃいたい


って言った。



その瞬間に思い切り涙があふれた。

どうしても制御がつかなくなってしまった。

今までどんなに辛くても、絶対に口にしなかった。

なのに、言った。

だから、とってもとっても辛いんだと心が感知した。




自分には何にもできなくて、



違うな。



出来ることなのに、それをさせてもらえなくて


苦しかった。



自分にも出来る!って思ったことだったのに、

頑なに拒まれて、どんどん自分の首を絞めていくひろくんのことを

ただ見ているだけという事実が悲しかった。



殺してっていったら殺してくれる?


って聞かれた。



その瞬間は分からず屋!って言ったけど。



大切な人の最後を見られるのは

とっても幸せなことじゃないかって思ってるから。

殺せるよって言った。

でもそれはつまんないと思った。



だったら死に物狂いで一緒に生きた方が

少なくともここで死ぬよりも笑う回数は多いでしょう。



楽しい時間だって長いでしょう。



ぼくは一秒でも長く、いろんな表情を見たいんだ。

もう一生目も合わせてくれない、

声もかけてくれない、

笑ってもくれない、

作ったご飯食べてもくれない、

一緒に寝てもくれない、

あったかくないひろくんなんてぼくは嫌です。


笑ってくれなくてもいいよ、

喜怒哀楽をひろくんらしく表現して

ぼくはそれを感じていたいんだ。




でも正直、死にたいと言われて真っ先に「嫌だ」と思えたのは

多分…いや、生まれて初めてだった。



今までじゃ、


ぼくも一緒に死ぬ。


が真っ先に出てきた。




初めて自分から"一緒に生きたい"と思えた。




ありがとう、ひろくん。





「全力でサポート頼むよ」


って言った後、

たくさん泣いてた。


「今すげー辛い。」


って震えた声で。


でも泣いてくれて安心した。

その言葉が聞けて安心した。



この子とこれからも一緒に生きていられるって思ったら

一気に緊張解けて、思わず笑顔になった。




ぼくひろくんとならやってける。


ぼくの大丈夫は絶対的だから。



大丈夫。







よし!

がんばるじょー!

高校2年生の4月。
進級して間もない頃。
この時は母さんの車に乗せられて学校へ通っていた。
この時はコンスタンとレンドルミンとリスミー…合わせて20錠くらい。
家を出る前に飲んだ。どうせ今回も気持ち悪くなるだけだろうと思った。
車に乗り込んで、最寄りの高校を通り過ぎようとしたところまで記憶はある。

気が付いたら病院のベッドにいた。
薄っすらとした記憶の中で精神科の主治医が笑って部屋を出て行く情景だけ覚えてる。
ぼやけた頭で「あ、倒れたんだ」と思った。でもとろけた脳みそで、何も考えられなくなった。
また気絶するように眠った。

次目をさました時にはけーたいどこ?って言えた。
その時に見てたのはじいちゃんの不安そうで泣きそうな顔。
いつ言われたかは覚えてないけど「もうやらないでな」って言われて、頷いた。
母さんと姉ちゃんもいた。

本当に記憶が掠れてる。
よくうつらないビデオテープみたいだ。

帰る頃には外はもう暗かった。
しゃっくりが出てた。

帰ってご飯を食べた。
吐いた。真っ黒だった。
胃を炭で洗浄したからだった。
トイレめっちゃ汚してしまって、なんか申し訳なくなった。

「ひとりで階段登っちゃダメだよ!」って母さんに言われた。
そんな大袈裟な…と思ってひとりで階段を登ろうとしたら倒れた。
すっごくいたかった。

泥のように眠った。
翌朝も若干足元が覚束なかった。
しばらく強制的に休まされた。

ぼーっとひなたぼっこして過ごした。
トイレに入ったら壁に炭がついてた。
拭った痕があった。ごめんねって思った。

いくら考えても思い出せないことが多過ぎて、その時に携帯で打った文章は読めないくらいひどくて。
下手したら入院するところだったんだよって姉ちゃんに言われて、そっか、って思った。

市販薬とは違うんだなぁと思った。
でもじいちゃんとの約束は覚えてたから、以後、やらなくなった。
しばらく主治医にはお薬止められた。