今日は出掛けにめがねを忘れてしまい、
一日裸眼で過ごしました。

ぼくのやってる仕事は、
あるときは装甲車並みのマシンをボタンひとつで操作したり、
あるときは畳2枚分ほどのガラスを持ち運んだりするくせに、
またあるときはミクロンサイズのゴミを目視で見つけて取り除いたり、
畳3枚分ほどの鉄板の傾きを10分の1ミリレベルで修正したりします。

仕事場は夏でも冬でも摂氏22度に保たれ、
薄暗い黄色い光に満たされています。
黄色いものは白く、青いものは緑色に、オレンジ色のものはサーモンピンクに見えます。


なんの話でしたっけ?
ああそう、めがねを忘れた話ね。


それがねー、意外とふつうに仕事ができたのですこしうれしかったですよ。
夜のバイクはさすがに怖かったけど、生きてかつ殺さず帰ってきたし。
ただ、やっぱり目が見えないと少し内向的になりますね。
よくもまあ大学6年間、こんな世界で過ごしたものだ。
ぼくのこの性格は、無矯正近眼生活によって形成されたものかもしれないな。

それよりも今日は、小川洋子さんの「博士の愛した数式」を借りてきて読み終わりました。
とてもよかった。


最近また「ノルウェイの森」を読み出してしまっています。
今年に入って、ケガで寝込み、風邪で寝込み、メガネを忘れ、
内向的な傾向が日に日に深まってきています。
そんな気分にこの本はピッタリだね。
BGMをBECKのMUTATIONSにして、
大学留年時代にタイムスリップしています。

あのころ住んでいた部屋は、ベッドから窓の外が見えて気持ちよかった。
またあんな部屋に住みたいなぁ。