奴「質問力の精度が足りんな。やり直し」
俺「はい?」
奴「診療所やねんから日曜日は休みに決まってるやろ。アホなのか?」
俺「分かった、分かった。なら『今週の日曜日は暇ですか?』」
奴「暇かどうかの答えは今からお前が何を言うかで決まる」
俺「もう、めんどくさいな。家の不要品売りに行きたいから手伝ってくれ」
奴「報酬は?」
俺「昼飯。ラーメン奢るわ」
奴「替え玉は?」
俺「許可する」
奴「オッケー。日曜日は暇だぞ」
俺「めんどくせー」
奴「で?やっと整理する気になったか?あのガラクタの数々」
俺「ガラクタ言うな。ってか、お前が物持たなすぎやねん」
奴「必要な物なんて知れとるやろ?お前が物持ちすぎやねん。何やねんアレ。レッグマジックサークルやっけ?」
俺「流行ったやろ?腰回り引き締まるぞ」
奴「俺の記憶ではアレはダイエット器具やったと思うけど」
俺「そうや」
奴「俺の記憶では、お前の部屋のレッグマジックサークルは洗濯物干しになっていたと思うねんけど」
俺「否定できへん」
奴「えらい高価な物干しやな。物干し竿なら数百円で買えるというのに。いつからお前はセレブになったんや?報酬がラーメンでは安すぎへんか?」
俺「う…。だから、売りに行こうと思って…」
奴「だいたい、ジム代払ってトレーニング機器も買うって…。バカなのか?」
俺「だから売りに行くねん。ミニマリストに俺はなる」
奴「…。」
奴「了解。日曜日に4tトラック用意すればええんやな。任しとけ」
俺「…。おい?バカはどっちや?」