俺『ノロウイルスは誰かの持ち込みやんな?患者?スタッフ?』
奴『分からん。俺が感染の病棟に行くわけにはいかんからな。カルテ見れたら予想はつけれるかもしれんけど』
俺『まさか…。たった数日でこんなんなってるとは…』
奴『お前が忌引きに入る前から、Aチームでは下痢症状あったらしいぞ』
俺『俺のミスやんな…?』
奴『そうや』
俺『すまん』
奴『俺に謝るな。今回はKとSが踏ん張った。あいつらを誉めろ。師長じゃ役に立たへんと思って、真っ先に俺に電話してきたらかな』

奴『一応、病棟には師長や主任がおるけど全然管理も把握も出来てないダメダメやからな。実際、俺が抜けた後は能力的にお前がトップやろ。そう思ってないのは病棟の一部のベテラン勢だけや。若手も医者も部長も実質トップはお前やと思ってるからな』
俺『部長にもこの前言われたわ…』

奴『現場で起こる事は全てトップの責任や。実際のトップは師長やけど、お前はこれから上に上がらなアカン。なら、自分の管理不足だと考えろ』
俺『了解』

奴『大変か?』
俺『正直、キツいわ。あなたの存在の大きさが分かりましたよ』
奴『良かったな。成長できるぞ』
俺『世の中、俺に優しくないんやけど』
奴『アホか。世の中がお前に優しかったら時間がかかりすぎるやろ。成長出来る時は一気にレベルアップせなアカン。次は何が来るか分からんからな』
俺『もう…すでに問題山積みやねんけど』
奴『なら、とっとと片付けろ。脳に負荷がかかる方が記憶も定着するし効率的やぞ。今の世の中、マジで次に何が来るか分からんぞ。お前がキャパ不足でミスり出したら病棟が終わるぞ』
俺『分かっとる』

奴『なら、問題が全て解決するまで店出禁な』
俺『アホか!永遠に行かれへんやんけ!』