私は木の温かみを感じるロッジのようなホテルへ行く。

私が昔働いていたホテル(という設定)のようだ。

一見小さなホテルなのだけど、中はすごく広くて、客室が入り組んでいて、迷路のよう。


ホテルの前には綺麗なマングローブの森とブルーの海が広がっていたはずなのだけど、なぜか水が枯渇している。

海はなく、マングローブもなく、果てしない砂浜の中に水たまりのようなものがいくつかあるだけ。

あの綺麗な景色が見たかったのにとても寂しかった。


変な話だけど、海は2階に上がったらしい。

1階の海は枯渇して、2階に海があるそうだ。


大人しく階段を登って2階へ。

2階に向かう階段の途中からすでに水がある。

足が濡れて気持ち良いような気持ち悪いような。

2階は海と空が広がるエリア。

海を見下ろす展望台とやらもある。(展望台といえば聞こえは良いが、今にも崩れそうな木製のハーバーブリッジみたいなものだ)


とりあえずそこに登ってみよう。

相変わらず足は30センチほど水に浸かっていて、持ち上げるたびに重みを感じる。

1段登っても水が減るわけでは無いのが不思議。


登り切ったーと思ったら、何だか黒いものがすごい勢いで横切った。人々の叫び声がしたのは同時だっただろうか。

その瞬間、白い羽がどさどさどさっと落ちてきて、橋を埋め尽くす。


なんなんだいったい。


よく見ると飛んでいるのは大きい黒鷲だ。

恐ろしい迫力とスピード。

あっやばい。獲物を探してる。

私は橋から1歩1歩おり始める。


橋を降りる途中、大鷲が自転車と自転車に乗った女性をさらうのを見た。

(あの橋に向かう水浸しの階段を自転車でどう登ったのかは不明だが)


周りの男性が降ろせーと棒を振ったりしていたが、大鷲は気にも止めずに、飛び去った。


以上