そして、ハノイ国際空港から、香港へ。
心配していたチケットも無事使えるということで、香港に無事着いて。
そこから波乱だった。
なんと香港から東京行きが満席だと。
前も言ったように、予約が出来ないチケットなので、スタンバイをかける。つまり、キャンセル待ち。
1時間後に、またカウンターに来いと言われた。
それまで、空港内のマンゴーデザート屋でデザート食べたりして時間をつぶし、1時間後に言ってみたら、チケットを渡され、
「時間がないので走れ!」
との指示。
猛ダッシュで出国審査をし、ゲートへ。
香港国際空港は広いので、ゲートに向うのに電車を使う。
いろんな人を蹴散らして、(これに乗れなかったら、香港1泊確実なので。)ゲート到着は、飛行機離陸の10分前。
すると、待っていたかのようにスタッフにこう言われた。
「ミス・サトウですね。実は、今もまだあなたはキャンセル待ちなんです。つまり、搭乗券は予約した全てのお客様がお持ちです。あなたがこの飛行機に乗れるのは、搭乗券をお持ちのお客様が何らかの事情で、このゲートに来られなかった場合ですね。」
…こりゃ香港1泊確実だな。
とこの時私は思った。
予約した客は全員搭乗券を持ってるってことは、つまり、少なくとも予約した客は、全員この空港のどこかにいるってこと。
そんな人が、来ない訳が無い。
近くの椅子にちょこんと座っていると、こんな時間でも猛ダッシュでやってくる人がいる。
でも気持ちは複雑…。。
自分はもちろん乗りたいけど、正規の金額のお金を払っている人が乗り遅れるのを願うわけにもいかないし…。。
離陸2分前。
でもまだ、来ない人がいた。
さっきからひたすらアナウンスで呼ばれている、鈴木と高橋(仮名)。
そんな中、若い感じの男が、猛ダッシュで大汗かいてやってきた。
聞こえてくる話から推測するに、どうやら彼が鈴木らしい。
そして、高橋は友達らしい。
しかし、高橋の姿が見当たらない。
「絶対いるんです!この辺に!」
と叫ぶ、鈴木。
「もう一度アナウンスかけてくれませんか!?はぐれたんです!でも絶対この辺にいるんです!」
走り回る、鈴木とスタッフ。
しかし、高橋はやってこない。
その光景をぼーっと見つめる私。
そのとき、スタッフがこう叫ぶのを、聞いた。
「申し訳ありませんが、もうお待ちできません!」
そして目が合う私とスタッフ。
「ミス・サトウ。座席は○○です。お乗りください!!」
…え!?
いいんですか??
目が合うミス・サトウと鈴木。
鈴木は「…おまえは誰だ?」という顔をしている。
しかし、スタッフに促され、走って飛行機に乗った。
シートベルトをはめると、もう機体は動いていた。
そうして無事に、私は成田空港に着いたとさ。
鈴木と高橋を香港に置いて…
~完・読んでくれた人、ありがとうございます!~