正面からタージマハルを堪能した私たちは、裏タージマハルを見に行くことに。


裏タージマハルといっても、ただ裏側から見に行くだけなんですが。


距離感がわからない私たちは、いつものように強気な交渉。


しかし、今回は様子がおかしい。
誰に言っても、「それは無理。」と踵をかえして去っていく。


通常、リキシャーが自分から去っていくときは、値段に無理がある証拠なんだけど、我らはこだわる。
そして、誰も寄って来なくなった…


なので自分たちから声をかけてみる。


リキシャーのおやじには笑われたけど、ただ一人「じゃあその値段で行ってやるよ」っていうおじさんが現れた。


目に傷があるおじさん。
何度も値段を確認して、そのおじさんにした。


走り出すリキシャー。



こ…これは……遠い。。。




そりゃあの値段じゃ無理だったなーという値段だった。


ぐんぐんリキシャーは進み、なんかだんだん田舎になっていく。


通り過ぎる子どもたちが、不思議そうに私たちを眺めてる。


イノシシ、サル、ヤギ、リス…
動物もいろいろ出てきた…。


「ハロー」


って声に、子どもたちはまんべんの笑顔で手を振り返してくれた。


やっと着いたタージマハルの裏側は、ホントにただの裏側って感じだった。ただ、確かにそこには、タージマハルを裏側に生活している、華やかな世界の「裏」があった。


興味本位に近づいてくる子どもたち。
なんかくれって、囲んでくる。



だから。



私たちは歌を歌った。


「うーみーはーひろいーなーおおきいーなー♪」


なんでこの歌なのかはわかんない。


でも、何度も何度も歌った。


子どもたちも、だんだん歌ってくれるようになった。


時間になって,リキシャーが出発しなくてはならなかったけど、子どもたちは


「うーみーはーラララーな♪」


って歌いながら追っかけてきた。


ばいばーいって手を振りながら。


お金あげるより、モノあげるより、こういうことで子どもたちを笑顔にしてあげたい、って思うのは自己満なのかな。


マザーテレサの名言、
「パンではない、愛に飢えている」
ホントの貧しさって、私たちの方なのかな。


だって、この出逢いでは間違いなく私たちが救われたから。


そして、そのままアーグラー駅に向ってもらった。


その日の寝台列車で、私たちはバラーナシに向う。


ガンジス川のある、インドの聖地、バラーナシへ。


いろんな思いを抱えながら。



~続~