少し宿で休み、夜ご飯!


屋台の集合している場所を探して、ようやくいい感じのところへ。


しかし、ここでは英語が全く通じない。
数すらも理解してくれない。


もちろんタイ語が話せる友人がいるものの、ここはクメール語。


2人で四苦八苦しながらなんとかヌードル屋らしき店のおばちゃんがだまって差し出したヌードルを食べてみることに。



”…おいしいっ!!”



ここで勢いにのった私たちは焼き鳥のようなものを買うが、これはイマイチ。


デザートは某ガイドブックを見ながら選んだ。
私たちの隣でお母さんと一緒にデザートを頼んで食べていた子どもたちがすごく可愛かった。


初めて話したクメール語は、”おいしい”と”ありがとう”だった。でも間違って”ありがとう”と言いたいのに”おいしい”とか言っちゃって相手が”?”となることもあったけど。


満足して宿に帰って、ひさびさにゆっくり眠れた。


次の日は7時半にはここを出る。


朝起きたら、岡村がいて”今日出るの?”と聞いてきた。


”ハイ。”と答えた。


なんか寂しくなった。



しかし!!


私たちは一つやり残していたことが!!


カンボジアに来て、食べなきゃならないもの…。


それは…かぼちゃプリン!!


かぼちゃの語源がカンボジアであることはみなさんご存知でしょうか?


私たちはこの事実を、タイ出国時(あの2時間並んでいた合間)に知り、食事のたびに探していた。しかし、見つからなかった。


この朝が最後のチャンスだった。


朝起きて、適当に人力車のような乗り物に声を掛けて市場まで。しかし、英語が通じない、市場が広すぎる、などの理由から見つからない。時間が少ない私たちは、諦めようとしたその時!!


”かぼちゃプリン”


とクメール語を使い歩き回っていると、あるおばちゃんが自分の足元の袋を指差す。



”これだーーーー!!”



最後の二袋だった。


大事に握り締め、宿に戻り、2人で食べた。


かぼちゃを4分の1に切り分けて、その中にプリンが入っている、結構重いデザート(笑)。でも、おいしかった。
2人で夢中になって食べた。


バスが私たちをピックアップして、この町を出る。


宿のオーナーはものすごく親身になってくれて最後もバスが出るまで手を振って見送ってくれた。


前と同じ、ガクガクに揺れる7時間の道のり。


でも、今回は助手席横の補助席に座り全てが見渡せるし、なにより明るいので景色が見えて飽きない。



大きすぎる自転車をこぐお兄ちゃんとその背中をしっかりつかむ弟。


水牛の群れ。


載せすぎた荷物のせいで横転してしまったトラック。


それを囲んで悩んでいる人たち。


不思議そうにバスを見ているパンツ一枚の子どもたち。


荷台に大勢の人を乗せてすれ違っていくトラック。


果てしなく続く赤い一本道。



ついこの前まで、ここで戦争が行われていたなんて。


今でも、この地に何万個もの地雷が埋められているなんて。


休憩先で、多くの子どもたちに囲まれた。


1人の子どもがポストカードを買ってくれと後を付いてくる。
その子はずっと私の後をついてきた。


写真を撮って見せてあげると、顔をくしゃくしゃにして喜んでいた。


でも、私がポストカードを買わずに去ろうとしたら、とうとう泣き出した。


結局、ちょっと欲しかったし、値切って買った。


だから、今でもそのポストカードを見ると思い出す。


あの子は今も、あんな風に観光客が来るバスを待って、ポストカードを売ってるのかな、と。


今も、あの時見せたあの笑顔でいてくれたらいいなと。


そして、あの子が笑顔でいられるために、そんな世界を作るために、自分は何が出来るかな、と。


それは、自分の経験を通じて今、こんな風に感じている事を、事実を、人に伝えていき続けることかな、と思い始めている今日このごろです。



~完・読んでくれてありがとうございました。~