1度の不在着信
案の定留守電にメッセージが…
「私、○○会社の○川と申します。また連絡させていただきます。」
どこから目線?というくらい強気な口調の彼女
その直後、またキッチンの方から旦那の話し声が聞こえてきた…
「うん、いるよ」
「ベットルームにいるけど…」
「え?本当?分かった」
すると旦那が小走りでベットルームの方へ来る音が…
「ねぇ〜?電話鳴ってるよ?出ないの??」
「ねぇ〜 彼女から電話させて謝らさせたら離婚しないでくれるんでしょう?」
「だって俺は悪くないし…迷惑かけたの彼女だもんね?」
「だから俺、彼女に嫁ちゃんに電話して謝るように言ったから、彼女からの電話じゃないかな〜?出ないの??」
ふん!(笑) ウケる!! なんだその理屈?? 超ウケるんですけど!!!
すると間髪入れずにまた着信が…
あ…また同じ番号、彼女からだ… そろそろ出るか…
「はい」
「あ、初めまして、○○会社の○川と申します。」
「昨日はすみませんでした。私、今月の2日に○○会社を退社しまして、明後日日本に帰国することになっております… それでお世話になった人にお礼の電話をしておりました。」
「何か誤解されてるようなので、謝罪と弁解の電話をさせていただきました。」
超強気!! 何こいつ?? 踏んじゃう?
踏んじゃう?? 地雷踏んじゃうよ??
「まず申し上げたいのですが、旦那さんとは仕事上の関係で親しくなり、お友達としてお付き合いさせていただいておりました。」
「その上で、時々相談に乗っていただいたり、愚痴を聞いていただいたりはしましたけど、特にそれ以上の関係ってわけではありません。
「何か勘違いされてるようでしたら、まず先にその事を説明させていただこうと思いまして。」
どこから目線?
謝罪の電話?
それとも喧嘩売るために電話してきたの??
その喧嘩、買ったるゎ!(怒)
「ほう… まず、初めましてではありませんよね?以前お会いしております。前回お会いした時に、私が席を外している間旦那の横にいたあなたに、席に戻った際ご挨拶をさせていただいたのですが、無視して逃げるように去って行きましたよね? あなた確か営業職でしたよね? でしたら”お世話になっている”人の奥さんに会った事があるかどうかくらい覚えてらした方がよろしのではないですか?」
「すみません、失礼しました」
「それで… お礼の電話でしたっけ? 仕事上の電話をなさっと伺いましたが、仕事上の電話だとしたら、通常休日や祝日は避けるべきではないのでしょうか?特に家族のいる人たちには… それが社会人としてのマナーだと思うのですが…」
「そうですね… すみません。 ただ…お世話になった人に順番に電話してたら、たまたま旦那さんが昨日になってしまっただけで… クリスマスイヴだという事をすっかり忘れてかけてしまいました。申し訳ありません。」
「そうですか… そうおっしゃると思いまして、旦那の会社の方たちに連絡をしました。 あなたからここ最近連絡があったかどうか伺いまして… どなたにも連絡がなかったと伺っております。 それがたまたまうちの旦那にはクリスマスイヴの夜に声が聞きたいからとメールをし、15分話したのちにやっぱり顔見て話したいからTV電話しようよという会話をなさるのは何故ですか?」
「え… あ…」
「えぇっと… お礼の電話をしてたら〜 世間話になって〜 そしたら旦那さんが髪型を変えたとおっしゃってたので〜 見せて〜という話になって〜…」
子供か!なんだその言い訳!(笑)
「ふふっ!そうですか… 旦那は2週間前に髪を切って以来髪型を変えてませんよ?」
「あ… じゃ〜えぇっと〜 お風呂上がりでワックスをつけてないからって…」
「あら… あなたうちの旦那のお風呂上がりの姿にご興味がおありですか? ずいぶん親しい間柄ですね」
「いえ… そんなんじゃありません、ただの友達です。ちょっと行き過ぎた関係だとは思いますが友達です。でもセックスはしてません。」
でもセックスはしてません?
面白い事言うね〜
その「でも!」は何にかけて言ってるんだい?? (笑)
「はい?お友達とおっしゃっているのに、何故セックスの話が出るのですか?」
「あなたたちは… お友達同士でもセックスをされるのが普通なのですか?」
「それともセックスをするお友達もいらっしゃるという事ですか?」
「いや… あの…」
「いや? あの??」