よく見る夢がある。
深い森の中を進んでいくと、突然森が拓けた土地に出る。
その土地自体はあまり整地されていないのだけれど、
その奥に白い洋館が建っている。
壁はどこまでも真っ白で、中に入ると薄暗くて、
階段や手すりや壁は茶色い。
窓は細いサッシで、開けようとするとガタガタ音がする。
だからきっと新しい家ではない。
そこには誰が住んでいるか分からない。
私も住人なのか、迷い込んだだけなのか、分からない。
いつでも天気は晴れていて、
季節は春から初夏ぐらいだろうか、素肌に優しい風が吹いている。
いつまで経っても日が暮れることもなければ、いつ行っても季節も天気も同じ。
人も、動物も、およそ動くものの気配はひとつもないのに、
荒れている雰囲気でもなく、暗くもなく、いつまでもそこに居続けたくなるほど優しい館。
子供の頃はアニメかなにかの影響で勝手にあこがれている風景なんだと思っていたけれど、
大人になっても消えないから、なんだか嬉しい。
誰にも会いたくない、かかわりたくない、自分の中の世界だけに閉じこもりたい想いにとらわれるときには、この家を思い出そう。
逃げ込む場にはしたくないから、いつか立ち直れる。