楽しかったのは、私ではありません。
シゲルさん、マサツネさん、マツミさんの3人です。(ё_ё)
みなさん、歯科医院から徒歩10分ほどのところにある、マンション
ザ・エルー*ルの住民様。
以下、会話を続けさせていただきますが、ほぼト書き無しで
わかりづらいかもしれませんが、ご了承くださいませ(ё_ё)
今朝、久しぶりにシゲルさんから電話がありました。
歯がとれた。助けてえ
四年ぶりでした。
右上5本のブリッジがごっそりとれておりまして、笑うと・・・
気の毒
飛び入りなので、待合室で待っていただくことになりました。
そこへ、明るく元気で誰とでも友達になれるマツミさんが来られ、
すぐにシゲルさんに気づかれました。
まあ、お久しぶり。同じマンションにいても会えないのに、
こんなところで会うのね。
おー。久しぶり。
あんた、若いねえ。全く変わらんねえ。
えー。何も出ないわよん。
盛り上がってまいりましたところに、
診療室から、マサツネさんが戻ってまいりました。(ё_ё)
マサツネさん、めちゃくちゃテンションが高く、
ねえねえ、いいもの見せてあげようか。
と、私の前で、にーっと笑われます。(-_-)
フルデンチャー。いいねえ。もう、こんなだったら、早く入れ歯に
すればよかったよ。
その声に反応したシゲルさん。
あ〜!!もしかして、マサツネさんじゃん。
久しぶりゐ。元気そうじゃないっすか。
おう。シゲルちゃん。元気元気。貧乏暇なしよ。
あれえ。 “エルー*ル”の住民が揃っちゃったね。
そこから、待合室はカオス状態。
マサツネさん、もう83歳くらい?
とんでもない 81歳だよ。
え〜、見えない見えない。若い若い。
そうか。でもマサツネさん、
歳の割には、綺麗な歯、してるねえ。
あ、これ、出来立てほやほやよ。フルデンチャー。
何それ。
総入れ歯ってこと。
それをいうな、カッコ悪いから、フルデンチャーって言って。
もう、そんな年なんかなあ。俺も、半分歯がとれた。(気の毒)
と、その時、マサツネさんが、振り返って私を見ながら言われたのです。
僕はね。そこの棚の奥さんの本で知ったんだけど、人生って3万日くらいなんだよ。
へえ〜。そんなもん?
そうそう。僕はもう、3万日使ってしまったわけよ。
へえ。じゃあ、私は、あと1万日かあ・・・
人生の終わりが近づいてるよね。
まだまだですよ
マサツネさんは、まだ現役だし。(ё_ё)
思わず、私も参加いたしました。
そこから、棚に置いてあります、伝道の法を取り出しまして、
シゲルさんへお見せし、お勧めいたしました。(ё_ё)
p54です
人は何のために生きるのか?
・・・もうさ、お金もあんまりいらないしなあ。
そうそう。そうですね。
帯をしみじみ見ておられるシゲルさん。
マサツネさん。
いい仕事されました
そこで名前を呼ばれたマツミさん。
奥さん!楽しかったわあ。
歯医者やめたら、ここ、デイサービスにしてよ。
そう言いながら、診察室へと消えていかれました。
あ、先生。うるさくってごめんなさいねえ。
診察室からも聞こえてくるマツミさんの笑い声。
マサツネさんは帰られ、待合室でお一人になられたシゲルさんは、
今日は久しぶりに喋った。楽しかったわあ。
と、歯のないお顔で笑われます。
シゲルさんは、お一人でマンションにおられるため、誰とも話さずに一日を
過ごすこともあるそうな・・・。
静かになったねえ。
静かになりましたね。(-_-)
デイサービスの件、考えといてよ。
ということで、残り、一万日ほどの私の人生。
どうなる?