タイムズスクエアにオペラが響き渡りました! | NYで送るスローライフ

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音楽、アート、猫が好き。ニューヨークの写真も投稿します!クラヲタ。




最近時間が経つのが早すぎます!昨年、ハーレムでメトロポリタンオペラのオープニングデーを見てから、早くも1年がたちました。



そして、先日、今シーズンのオープニングデー!今年は、タイムズスクエアの大型スクリーンでの、パブリックビューイングに参加してみました。



コロナ前にも、このパブリックビューイングには何回か行っていましたが、ド派手なタイムズスクエアに、オペラが響き渡るのが、本当にカッコ良いのです。



今年のオープニングデーは、かつてマリア・カラスのおハコとしても有名だったらしいチェルビーニ作曲のMedea。メトロポリタンオペラでは、初公演。ソプラノの力量が試される演目です。



メトロポリタンオペラは、ここの所続けて現代もので、ブラックアーティストによるオペラがオープニングデーのアクトに選ばれていましたが、今年はガチトラディショナルオペラに挑みました。



昨年のオープニングデーの様子はこちらから下矢印下矢印



実は私、オペラの幕があがるまえのオーバーチュアを聴くのがめちゃくちゃ好きでして、パブリックビューイングとはいえ、最初から見てました。



タイムズスクエアの観光客が、突然オペラが大音量で流れて、戸惑うというか、何これ?状態で足を止めていました。



さて、このMedeaの筋をかいつまんで語ると、家族を裏切ってまで一緒になった夫に捨てられた女が、元夫の結婚式に現れ、新しい妻と、自分の子供まで復讐のためにコロスという、オペラにありがちな、ドロドロしたホラーメロドラマ。ちなみに、これもオペラあるあるだけど、ギリシャ神話が元ネタ。



主役のアメリカ人ソプラノ、ソンドラ・ラドヴァノフスキーの、圧倒的歌唱、存在感が、もうMedeaという登場人物に乗り移ってるようで、素晴らしかった!!やっぱり、オペラって、いいなあ。



インターミッションのとき、どうしてもトイレに行きたくなり、少し遠かったけど、ブライアント・パークが誇る、アメリカとは思えないきれいな公衆トイレまで行きました。そこでBGMとして、流れてるのは、バッハ。ニューヨークでおすすめの公衆トイレです!



結構夜はすでに寒く、もう帰ろうかな〜、という気持ちがわいてきたのですが、最後がどうしても見たくて、また戻りました。



最終幕は、ソンドラの一人舞台!ほぼ一人で演じる濃厚でホラーな場面で、やっぱり、帰らなくて良かった!



そして、オペラが終わった後の最後の挨拶のところで、ソンドラ・ラドヴァノフスキー、感極まって泣いていました。物凄い体力を使うので、歌だけじゃなく、パーソナルトレーナーにもついて頑張ったそうです。



今シーズンは、オペラハウスにも足を運ぼうと思います。大好きな椿姫と、薔薇の騎士も、また今年やるけど、まだ実際に現場で見たことのない作品に行こうかな、と思ってます。



寒くて厳しい冬がやってくるけど、これからはクラヲタの季節。楽しみー。



ニューヨークは、まだ昼下り。

コーヒーでも飲んでのんびりしますよ、っと。

コーヒー