冒頭から見知った戸山公園から抜ける臙脂系の某大学のキャンパスの風情が垣間見えます。
オレ、滑り止めで引っかかった自分の大学へはろくすっぽ通った記憶はないのに、オッサンになってから彼女の代返や幽霊学生としては某大へマメに訪れてたんですよね。生産考古学の講義が楽しかったなあ…。
それゆえ、授業にしろ自治会にしろサークル活動にしろ、80年代のリアルタイムの大学生のキャンパスライフとはほぼまったくの無縁。
いや、それだからこそなのか、作中の大学のゼミの雰囲気がさもありなんと思えてしまうのかも? 妄想に近いイメージの方が現実を凌駕してしまってね。
さらには思いの外、後にスウィートホームの監督でタッグを組むことになる教授役の伊丹十三が力演・怪演・熱演してて、かなり草生えます。
いやあ、いい時代でしたね。
時代的には、オレの上京と前後して夕やけニャンニャンとオールナイトフジの放送が始まったんですよね。
本作はそもそもにっかつロマンポルノの外注作として制作されるも納品拒否され、絡み以外のシーンを撮り足し編集し直して一般作として劇場公開された曰く付きの映画。
アングラでアバンギャルドでエロで下品で理屈くさくて若くてムチャクチャなのに、なぜか面白い。
以前からオレが主張しているように、思春期に80年代を過ごしたクリエイターの頭の中は、基本的にどうかしています。
守破離や序破急の頭の一文字目が弱く、真ん中と最後の文字が強めな人ばかり。
自分が面白いと思ったことだけを、昔からずっと突き詰めて生きている感じ。
こんだけアッケラカンと女性の裸が画面に出てくると、確かに恥ずかしさの意味すら変わってきそうです。
それにしても、あの頃もうちょっとマジメに通っていたら、オレの生き方はどう変わっていたんだろうか?
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