深夜のダメ恋図鑑 (フラワーコミックスアルファ)
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何をもって、強者と言えるか?と考えると、それは簡単に言うと「コミュ力」だと思う。
「日本ていつからコミュ力重視社会になったんだ?」という風な記事があったけど、いつからも何もそれが人間の性(サガ)であり、古今東西変わらない。
コミュ力高い人は、前の記事でも書いたけど、人を幸せな気持ちにする能力が高いと言える。言動がいちいち愉快なのだ。
後妻業 (文春文庫)
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破門 (角川文庫)
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黒川博行の小説に出てくるのは、揃いも揃って悪漢、悪女揃い。
でも腹が立つどころか、痛い眼に会わされても許してしまいそうなくらい魅力的。
悪女、悪漢は魅力的なのだ。ていうか、そうでなければ皆騙されないでしょ?
そう考えると、「騙す」というよりも、魅力に抗えなかったと表現した方が正しいのかもしれない。
魅力的な人間は30過ぎても、金が無くても、我々弱者を永遠に振り回す事ができる。
一番上に挙げた漫画や歌は、そんな魅力的な強者に食い物にされた、弱者のルサンチマンだと思う。
私みたいな自閉症も居るだろうし、ギリ健常者も少なくないんじゃないか?
でもね、どんなに気を付けたところで、形は変われど我々みたいな人種は搾取されざるを得ないんだと思う。
一時でも夢見せてくれる相手に搾取されるのなら、かなりマシな人生じゃない?
少なくとも好きでもない仕事(ブラック企業とか)に搾取されるよりは、随分充実した人生だと思う。
私なんて、良好な人間関係を築く事自体難しい。しかしそれでも人間だから、人間関係を築きたいと願う。
我慢してそれを、一時でも叶えてくれたのに、何も痛手無しという方が虫が良すぎる。
卑屈な言い方だけど、心底そう思う。
私、女だけど「後妻業」で騙される爺さんたちの気持ち、分かる気がするなあ・・・夢見れりゃ良えやん。良い気分になるって大変よ?
人を嫌いになるって嫌な気分だけど、好きになるって、気分良いし。
上の漫画で「こっちは失うばかり」って言ってるけど、考えてみれば、そうでもないはずなんだよ。