孤独のボードゲームレビュー
『ゴールデンエイジ(The Golden Ages)』
「腹が減った…いや、今日は文明を築きたい気分だ」
ゴールデンエイジ
目の前に広がるのは、まだ何もない大地。
徒歩で移動し物々交換で利益を得る原始的な時代から、誰よりも早く技術革新を起こし、領土を広げ、後々世界遺産となる建物を築く。
この手のシヴィライゼーション的なゲームは戦争が大きな要素として存在するが、このゲームではそこまで重要じゃあない。
このゲームで重要なのはずばり「金」
技術発展するのも金、時代ごとのワンダーを獲得するのも金…世の中結局お金なんだよな…
このゲームでは所謂ワーカーと言われる駒が最初から最後まで3個から増えることはなく、ワーカーが必要なアクションは毎ラウンド3回しか出来ない。
その3回でお金を稼いだり歴史的建造物を建てたりして次の時代へ繋いでいく。
お金があれば他にも色々と出来ることがあるが、このゲーム、早めにパスすると自分の番が回ってくる度にお金が入る「黄金時代」に突入する。
対戦相手次第だが、これがなかなか馬鹿に出来ないくらい稼げるので相手は悠長には出来ないのだ。
次の時代の準備として、
新しい文明カードを取るか、それとも古い文明を引き継いで先手を取るか。 この選択が実に悩ましい。
「ああ……そういうことか。」
強い能力を選べば出遅れる。 早く動けば能力は控えめ。 この"一手先の欲張り"が、文明の命運を分ける。
地図が少しずつ広がるたび、新たな文明カードを使うたびに現実世界とリンクしていく。
「ここに都市を移そう」 「いや、この資源を押さえるべきか」「この文明強すぎ」
頭の中では何千年もの歴史が、たった90分ほどで駆け抜けていく。
そして気づけば、 隣の文明はインターネットが出来るほどの科学力を得て、 対面は世界遺産をいくつも建てて、 俺は必死に軍拡してミサイルを保持するようになった。
「文明発展は、腹八分目くらいがちょうどいい」
欲しい技術は色々あるが全部は手に入らない。 だからこそ、一つの選択が重い。
豪華なミニチュアも、派手なイベントもない。
だが、一手一手が歴史になっていく感覚は実に味わい深い。
「ごちそうさま。」
次は拡張を入れてみても楽しそうだ。
ボードゲームってこういうのでいいんだよ。

