私は毎週土曜日、早朝に喫茶店へ行き、読書をしている。

誰もいない喫茶店、唯一落ち着ける場所と時間。

 

「朝活?えーやん!」と人は言う。

でも違う。

だだ平日と同じ時間、午前5時に目が覚め、朝に活動するしかないだけだ。

あれ?でもたしかにオートマティックで朝活動しているから大きい括りでは朝活なのか?

イッツオートマ~ティック♪と宇多田姉やんが歌っていたのはこれだったのか。

 

まぁなんしか会社員をしていると、平日は疲れ果てて読書する時間がない。

少し時間ができ、よし!と本を読みだしてもすぐ寝落ち。何も頭に残らない。

「時間は捻出するもんや」とよく耳にするが、そんなん知らん!

ただでさえタイパ、コスパの社会に巻き込まれ、休日もそれを引きずりせわしなく生きる始末。

 

もう強制的に喫茶店へ行くしかないのだ。

 

そしてとある日の読書中、他の客が近くに座った。

その喫茶店はBGMでジャズが流れており、もちろんその日もいつも通りジャズ流れていた。

と思ったがその日は違った。

 

「~♪~クチャ、~♪クチャクチャ、クチャクチャ♪チャチャチャ♪」

 

いやこれあのおっさんのトースト食う音やん!

最後チャチャチャて、ええ合いの手入れてるやん。

セッションしに来たんかトーストを食べに来たんかどっちかにしてくれよ。

いかん、何ごとも白黒つけられないグレーがあるんや。

せやからこのおっさんはグレーなんや。

グレーマンなんや!

もうこれはジャズやない、クチャや。

 

不快に感じた私は約45分で席を立ち、喫茶店を去った。

自分の何気ない行動が他人を不快にさせていることに気付かない大人になりたくない。

こう思わせてくれたあのおっさんに感謝!とはならず、その日は頭の中でずっとクチャが流れ不快な一日を過ごした。