極限状態の帰国子女たち | 英語の勉強法 ~ 姿勢編

極限状態の帰国子女たち

● 極限状態の帰国子女たち


帰国子女と言われる子供達が何故短期間で

流暢に話せる様になるか、ご存知ですよね。



彼等は親の都合で、突然全く未知の世界に放り込まれます。

まさしく右も左も分からない場所、

助けてくれる人なんか誰もいない場所です。



いきなり現地の学校に放り込まれ、

突然未知の言葉で授業が始まる。



誰も友達なんかいない。みんな何を喋っているのか分からない。

もちろん外人相手にゆっくりと話してくれる事なんか有り得ない。



ひょっとして自分をバカにした事を話しているのかも知れない。

なんて無意味な被害妄想も頭をよぎる。



ただ一人、知らない所でイスに座っている・・・。



海外でなくても転校を経験した事のある方なら分かるはずです。

あの孤独感が・・・。



こんな極限の状態で愛想笑いするしかない自分に苛立ち、

こんな原因を作った父親を恨み、

どうしようもない孤独感に苛まれながら思う事はただひとつ。



「早く授業、終わって・・・。お願い。(涙)」



それだけです。



こんな状況が毎日毎日、延々と続くのです。

お父さんの海外赴任はいつ終わるか分からない。



まさしく出口のない迷路に地図もなく迷い込んでしまったのです。

しかも自分の意思とは関係なく・・・。



帰国子女の多くはこう言います。

「最初の頃は、毎日毎日泣いていた・・・。」と。



気の合う仲間と別れ、

全ての言葉が勝手に耳に入ってくる世界から

突然人生が180度変わってしまった。



いくらお父さんを責めても、来てしまったモノは

どうしようもありません。

泣いていても必ず明日はやってきます。



そしてまた、

念仏のような異国の言葉に支配された一日

始まるのです。



こんな極限状態では、全ての神経がとても敏感に反応します。

早く友達を作りたい。この孤独から抜け出したい。



それは恐怖そのものです。

そんな「恐怖感」が彼等の内面に炎をたぎらせます。



相手が何を言っているのかを、

恐ろしいほどの集中力で聞き取ろうとします。



「コイツは何を言っているんだろう?」



そんな事をそれこそ一日24時間!考えます。



そうしているうちに、何となく推測できるようになり、

ついには対等に話せるようになるのです。



そうしないと彼等は生きてゆけないですから・・・。