見上げる闇夜には、妖しげに輝く金色の月がじっと浮かぶ。
チャクラの門番との邂逅を夢見るスピリチュアルな探検者たちは、山中に吹き荒ぶ凍風に絡みつかれて、吐き出す白い息を月に吹きかける。
守護霊との会話に一度ピリオドを打って、彷徨う落武者達の亡霊を横目にヨイトマケの唄をうたうのだ。