少し長めの詩を発表します。

3部作なので…

今日は、まず1作目。





この作品も、30歳頃のもので、
以前にInstagramでも発表したことがあります。




とりわけ説明はありません。

こういう風に解釈してほしいとか
メッセージなどはありませんが、

僕の感性で書いた詩であることは違いありません。









『Beat  路上のブルース』


ココはスモッグの街
ギラついたemotionの街
勝ち負けの世界
smokyなsky
ギャングスターのcry
1日中つけっ放しのTVはショート寸前
画面に映った南極のアザラシは絶滅寸前
太陽が沈み、コウモリが眠れない夜を連れてくると慌てて冷たいベッドから飛び起きるbad trip boy
天使の消えたありふれた真夜中に、抱え込んだpassionを持て余してるキラキラした瞳のback street girl
幸せになりたいsoul
人間になりたいdoll
KKKのdance hall
善悪 美意識 脳 コントロール
1光年先の聖者のパレードが見たい
新しい色 新しい価値 新しい次元
傾いたテーブルで食べかけのパンをかじる
炭酸の抜けたコーラを流し込んで、取れかけたボタンをちぎる
獲物を探すコンドルのような目つきで何度も何度も呟いた
『俺の居場所はココじゃない』
ママの帰りを待つ子供のような目つきで何度も何度も空を見上げた
『虹が出ればいいのに』

5月の禁じられた遊び
若さという名の激しく残酷な恋の花火
頭の中にずっと鳴り続けているクラクションは、どんな訳で何処へ向かっているのかを知りたがっている貪欲な思考の摩擦音
正気を失ってしまうほどの出来事に触れたい

恋人の白い肌
憧れのブルーベルベット
砂漠のストロベリーアイスクリーム
今すぐ見えない鎖をちぎらなくちゃいけない
緊迫したムードを理解しているのは精神のアウトロー達
真実らしきものにほのめかされている者を嘲笑う街角のボヘミアン
死ぬまで何本のタバコを吸えるかこっそり数える宣教師
永遠という言葉に嫉妬した詩人の自画像
真夏の燃えるようなヒマワリの残像
火の鳥が翔んでゆく
あの紅い河を渡れ