真夜中の川崎を
とぼとぼ歩いた。

聞こえるのは
私の足音と
車の音と
からすのかーかー。


千秋楽を終えて
役とバイバイして
久々に
自分として
呼吸した昨日。

役がないと
ただのよわっちい子犬。

よしよしって頭なでてもらえないと
すぐすねる。なんてね。



自分一人じゃ自分のことは
たかがしれてて

誰かがそばにいてくれるから
自分がなにものなのか
やっとわかるんだよね。

打ち上げで
なんかよくわからないけど
泣いてしまいました。

寂しかったのか
悔しかったのか

自分でもわからなくて

舞台に立っていない時
私はホントに
弱くてダメな人間で

そんな私を
知られたくなくて
必死に隠すから
ぼろが出た時
不安がドバドバ
襲ってくる。

どんどん
みんなが
私から
離れて行く気がして
怖くて怖くて
先に自分から
離れて行っちゃう。

で、寂しくなったときは
もう手遅れで。

どうして
もっと甘えられないのだろう。

もっともっと
人に寄りかかって
人に甘えて生きたいのに

とってもとっても
臆病で

舞台以外の私を
好きと言ってくれる人は
何人いるのかって

本名の私を
好きでいてくれる人は
それくらいいるのかなって

襲ってくる。ひとりぼっち。

そんなことない
って思おう。


お酒が飲みたい。