なにげなく

あくびをしたら
あくびをして

なにげなく

飲み物を飲んだら
飲み物を飲んで

なにげなく

髪を触ったら
髪を触って

シンクロする

なにげなく

発した言葉
今同じ事考えてた

なにげなく

なんかしたら
今同じ事しようとしてた

シンクロする


無意識に
視線が合う

シンクロする

背中合わせ
呼吸が鼓動が
シンクロする


それだけで
幸せで愛おしくて


この時間が続けばいいなと
おもう
うん。おもう
おもうんだ。

でも

そんな時間に
区切りがついて

この手を次離したら
二度と二度と二度と
会えないし
触れられないし

最後最後最後最後
そんな時がいつか来る
そう思ったら


涙がね
とまらなかった


最後だっておもうとさ
どおしてもどおしても

触れていたくなる。

繋いだ手とか
キスをした唇とか
撫でた髪の毛とか
抱きしめた背中とか
ひっぱった耳たぶとか


触れた
感触
体温
匂い

全部忘れてしまいたくなくて
しっかり握る
しっかり触る


のわーーーーーー


そんなことが
どばーーーーって
稽古しながら
頭をぐるぐる。


「最後の踊り」
美川はとてもとても
感情が全開した。

今日は泣いて寝よう。

そしたらすっきりする。