家族へ

ちいさいときから
人の前でなにかするのが
好きだった。

親戚があつまれば
歌を歌って
喜んでもらえる

なおちゃん
またうたってね

頭を撫でてもらえる

うれしくて
うれしくて


大きくなっても
気持ちはかわってない。


誰かが
私のパフォーマンスで
喜んでくれる

それが快感だから
私は舞台にのってる。


そんな私を育ててくれた
父と母。

2人がいなかったら
私はいないし

君と
あなたと
みんなと

出会えなかったんだ。



役者を目指して
ある事情で
役者をあきらめた父

そんな父から
おまえに夢を託す
と言われ


絶対絶対
成功してやる

絶対絶対絶対


美川の根底には
これしかない。


でも現実は厳しい

迷惑ばかりかけて
喧嘩して
喧嘩して
喧嘩して

親不孝な娘でごめんなさい


スポットライトを浴びて
舞台に立つことが
私から家族への
恩返しです。



今朝、1通の
メールで目がさめた

母から。


実家にいながら
家族との会話は
2、3言


身近にいる存在に
やっぱり甘えてしまう

冷たくしてしまう。


愛で繋がってるから
大丈夫だなんて

無意識に
思ってるのかな。


もっと話そう。
もっと大事にしよう。


家族へ。

待っててね。