いつ来てもおかしくなかった。
でもそれが今日だなんて。
呼吸が苦しそうで
眠ることもできなくて
いつも座ったまま
ウトウトしていて
私は何が出来ただろう。
苦しそうに
横たわって君を
ただただ
見ているだけで
ただただ
撫でてあげる事しか出来なくて
頭の中は
ごめんなさいで
いっぱいで。
もっと一緒にいてあげれば
もっと散歩してあげれば
いつかするから
いつかするからって
後回しにしてきたことの
後悔でいっぱいで。
君の心臓の音を
がんばってがんばって
掌で感じようとしたけど
ドンドン遠退いていって。
涙が止まらない。
12年前
同じことがあった。
そのときは
まだ小学生で
なんだかよくわからなかった。
「死ぬ」ってことが。
12年経って
こんなにも
「死」というものが
重いものだと実感した。
父が庭の土を掘り
母が遺体を包み
私が花を添えた。
11年間
ずっと遊んでいた
おもちゃを一緒に
埋めてあげた。
私が11歳の時
初めて君に買ってきた
ぬいぐるみのおもちゃだ。
きっとそれで
天国で駆け回って
遊ぶんだと思う。
それくらいしか
できなくて
ごめんなさい。
君と会えてよかった。
ありがとう。
ココア。