満点の星空を見上げた。
ちっぽけな自分がそこにいた。
ただただ口をあけて。
吐く息は白くて。
まるで雲のように
星を覆っては
消えていった。
あれは夢だったのかな。
山頂から
ゆっくりと顔出す
満丸の朝日を見た。
ちっぽけな自分がそこにいた。
ただただ口をあけて。
顔はオレンジ色に染まって
空はサファイア色で。
あれは夢だったのかな。
昨日の夜から
今日の昼までのことだ。
ミュージカルの稽古終わり
深夜7人で
長野まで星を見に行った。
都会の空は
ただただ
オリオン座が
どしっと浮かんでいる。
でも長野の星空は違った。
オリオン座の成り立つ
7つの星の間間に
無数の星があった。
なんだかうれしかった。
今まで見えなかったものが
こんなにも見れるなんて。
それにそれに
生まれて初めて
流れ星を見た。
何個も。
ただただ
うれしくて
無言だった。
心の中で
たくさんつぶやいた。
「自分ちっぽけだな。」って。
場所を転々と変えながら
ひたすら星を見上げた。
見つめて
見つめて
見つめて
ひたすら
星と向き合った。
心は暖まったが
さすがに体は冷え切って
温泉に行くことにした。
念願かなって
山の上の方にあって
朝日が一望できる温泉。
ほんとに......一望。
温泉につかりながら。
なんか。呆然。
あの真ん丸い
オレンジ色の球体が
世界中を朝にさせる。
今見ている太陽は
世界中の人々も
一緒に共有している。
偉大だった。
すごく。
すっかり
ほっこりなって
今さっき家に着いた。
運転してくれた
こんぺいと光さんに
ホントホント感謝です。
自分。ちっぽけだけど。
パワーもらえた気がする。
導いてくれる気がする。