季語「三日」についてはこちら

 

(20251230大谷田公園/冬至梅)

 

昨夜東京では降雪。

正月の雪は上京して初めてのような気がして、

Geminiに質問してみたら、

2015年にも降ったとのことだった。

アラ還の記憶はあてにならない。

ただし、積雪したのは1978年以来、48年ぶりらしい。

 

季語「書初」についてはこちら

 

(20251230水元 香取神社 境内社)

 

実際の恋愛はもとより、

小説やドラマの恋愛にも興味がなくなった、

というより厭わしくさえ思えるのだが、

若い頃は馬鹿馬鹿しくて本気で読む気のしなかった和歌に詠まれた恋には、

なぜか逆に興味を感じるようになった。

今年はいわゆる三大和歌集を、とくに万葉集を腰を入れて読み直すつもりでいる。

季語「年明く」についてはこちら

 

(20251226向島百花園)

 

昨夜は十思公園に除夜の鐘を聴きにいくつもりだったが、

ひどい偏頭痛で起き上がれなかった。

横たわりながら小津安二郎の「東京物語」をYouTubeで見る。

もう10年以上も前にDVDを買って持っているのだけれども、

何となく見ないままだった。

が、買ってすぐに見ていたとしても、この作品の良さが理解出来たかどうか。

妻を亡くした朝の、主人公の老人のなかばモノローグめいたセリフ

「今朝の朝焼は美しかった。今日も暑くなるだろう」

の含蓄は、いわゆるアラ還となった今だからこそ胸に響くのだと思う。

暗く悲しい作品だったが、これを見たことで忘れられない年越しになった。

 

 

 

おのがじし枯れ様凝らす枯葉かな

 

蛍光灯瞬きて尽くクリスマス

 

鵯の来て啄まれたる姫椿

 

逝く年の川よく光りよく流れ

 

山茶花や過渡期ならざる時はなし

 

衰へは人も冬日も俄なり

 

01041206

★202601tt(20251101)
まだ自分さがしつづける芒原
木犀の香に仄明きわが肺か
赤まんま音信絶えし姉ひとり

 

★202512tt(20251001)

我が過去の記憶に虚実虫の闇
猫じやらしおのれの影と遊ぶのみ
人絶えし橋の袂の夕芒

 

★202511tt(20250901)

落つるよりほかなき瀧に鳥の影
稲咲いてこの世に小さき影つくる

 

★202510tt(20250801)

浜木綿を見に母と来て夜の海
鬼百合をさはに咲かせて人厭ふ
幾万の花火を呑みし空の酔
鳥落ちて路上に死ぬる溽暑かな

 

★202509tt(20250701)

蘆原の黄昏長し行々子
木下闇遠見の世間美しき

 

★202508tt(20250601)

薔薇嗅げばまなかひにある薔薇の棘
実桜の黒がちになり雨がちに
沼に棲むものは静けし花茨

 

★202507tt(20250501)

買ひに来し豆腐売切花の雨
夕桜背に夕闇へ歩みだす
首垂れし犬の嗅ぎゆく花の影

 

★202506tt(20250401)

肩揺すり脱ぐ作業着や夕辛夷
吾が指の吾に触るるのみ鳥の恋

 

★202505tt(20250301)

やらはるる鬼の面より曇り声
白梅やふるさとは今朝雪といふ
大粒の星瞬ける芽立前

 

★202504tt(20250201)

塒へと枯葦原を鷺わたる
陰日向鬩ぎあふのみ冬の園
枯木道おのが行く末よく見ゆる

日の光冬田の無為を煌かす

 

★202503tt(20250101)
蓮は枯れ池はさざ波さへたてず
丹念に箸あらふ年惜しみつつ

 

★202502tt(20241201)

等伯に余白の美あり薄紅葉
コスモスの蔭に幼き我をらむ

★202501tt(20241101)
なまなまと銀杏匂ふ闇にゐる
白露や見しが忘れし夢の数