year2066. 原作ふく
Thursday the4th
Tokyocity.
東京は澄んだ青空が広がり、数々の飛行船が飛んでいる
渋谷・東京シティ第一ハイスクール
多くの生徒が登校してくる
パンダ型のAIロボが生徒らを出迎えている
クミは、東京シティ第一ハイスクールに編入
チャンが通う高校だ(チャンは今年から2年生)
クミは、三年生として編入
クミが登校してくる
紺のブレザーに、赤のスカート王道的なスクールファッション
クミはアジア系の顔立ちで黒髪、目の色は黒で
韓国とロキのハーフ、西アジアのどこかにあるロキ族出身
3年Aクラス
「スミレちゃんおっはよ~♪」
「クミちゃんおはようー」
黒髪ショートカットの美少女で、クミの一番最初のフレンド
「スミレちゃん、モエモエちゃんねる見た?」
「見た見た、企画楽しかったねー♪」
「おはようスミレ!ワークまだなんだわ、ちと答え見して」
アキトはホームワークがまだ終えてないらしい、スミレは呆れたように言う
茶髪に、耳ピアスでノーネクタイのシャツを着ている
第一は、男子の場合紺のブレザーに白のシャツに緑のネクタイを締めるのが校則だ
「は~、答えなんて自分で書きなさいよ」
「な、そこ頼む!」
「私が教えてあげる!」
シェリーが話に乗ってくる
「おぉ、シェリーちゃん!さっすが俺のカノジョ!」
「ほんと調子いいよね~」
「ふっふふ(笑)、アキトくんかわいいよねw」
クミは、アキトのやり取りを微笑ましい様子
「クミちゃんもさ、アイツには気をつけたほうがいいよー」
「そう!私さ、MorningMusumeのマレちゃんとご飯食べたんだ♪」
クミは、マレと夕食を食べたことをなぜかスミレにバラしてしまう
「え!MorningMusumeのマレちゃんと?ほんと?なんでなんで!」
「チェルシーさんの家に泊まることになってね、で、政府に行ったら、マレちゃんがいて、シティホテルでディナーしたの♪おいしかったし、マレちゃんかわいかったの~♪」
「ええ、クミちゃんってMorningMusumeと関係があるの?」
勿論「仲良しだよ!」
これはまずいことになった
一方、2年Bクラス
チャンは、いまだ登校できていない
マコが授業ノートを取り、チャンに届けていた
休み時間
マコがノートをまとめている
「マコ、手伝おうか?俺の見せるよ」
「ありがとナオト」
「先週チャンとテレ電してさ、メンバーのマレちゃんと会えたんだって」
ミカがマコに教えてくる
「そうなんだ、チャンは元気?」
「声は元気。でも、まだフラッシュバックがあるみたいなの、薬は飲んでるって」
「・・あのパンが、な・・、やっぱパンがいなくちゃ寂しいよな、クラスのムードメーカーだしよ」
「学校の自慢だしね、東京のアイドルMorningMusumeのメンバーだもん、そんな凄い子が大変な時に、私たちにできることってなんなのかな・・・」
「マコ、今日テレ電二人でしてみない?」
「私たちにできること、「繋がる」ことじゃん?」
「そうだな、俺もチャンと話したいし
、今日ガスト行こうぜ」
「うん、スミレ先輩に部活断っとくよ」
PM16:00
クミが下校
高校の門を出る
上を見上げると、飛行船型の宣伝広告がクミの頭上を飛んでいる
「・・私も新しいコーセー使おっかな♪」
そういうと、クミはスマートフォンのアプリから、ワープホールを呼び出す
チェルシーの自宅に入る
そこに、レイもいた
ベージュのソファーに座っている
相変わらず白い髪が美しい
「おかえり」
「レイさんただいま!」
「おやつ冷蔵庫にあるから」
「やった~♪」
「なにも、あなたのためにじゃないんだからね、チェルが言ったから」
「レイさんってさ~、なんでそんなムスっ!としてるのふふっ、ほら笑顔~♪」
「学校で秘密うんぬん話してないよね?」
「うん、政府に行ったらマレちゃんに会えたこと話しちゃった~♪」
「!あなた!マレが東京政府の人間だってことバラしたの!」
「わわ怖いよレイさん~、マレちゃんとご飯食べたってだけ・・、」
「クミ、今すぐこれで記憶消してきて」
クミにカプセルを渡そうとする
「やだなあレイさん、私そんな悪いことした~?」
チェルシーが帰ってきた
「Hey、welcomebackクミ!」
「チェルさん~、レイさんが怖いよ~」
「レイどうした?」
「クミが、マレが東京政府の人間だってことバラしたの!」
「バラした?Oh、でも信じないよ、ノープロブレム」
「でも・・!」
「なるようになるさ、レイ」
「MorningMusumeっていろいろあるんすね~」
「今は特殊なのかもね、1998年から続いてるんだもの、いろいろあるの」
「ひゃ~、199はち・・?」
「私たちもメンバーではあるけれど、大半は警備や大統領のガードだから、グループの活動らしい活動はほとんどしてないんだ」
黒いジャケットを脱ぐと、黒いタンクトップが露に
「お~♪」
♪♪♪♪チェルシーのスマホが鳴る
「Hi,お疲れマイ、何かあった?」
「ホームワークは?あるの?」
レイはクミの宿題の面倒も見ているようだ
「ある~♪高校生の特権~♪」
「あなたの勉強も見なきゃなの、ヨリからのお願いなんだから」
「やっぱ自分でやる~」
「だめ」
「レイ、マイが東京タワーで不審な物を見つけた、ポリスが来る前に行ってくる」
「!私も」
「レイはクミのホームワーク見てあげて」
「・・分かった」
チェルシーはアプリでバイクを呼び出すと、東京タワーへ向かっていった
PM17:00
東京渋谷・ガスト渋谷店
店内は多くの客で賑やかだ
マコ、ミカ、ナオトがチャンとテレビ電話をしていた
声が漏れないよう、専用の室内を利用している
チャンの嬉しそうな声が聞こえる
「皆ほんとありがとう~」
「そんないいって」
「俺がこれからノート持ってくからよ」
「ちょっとごめん、」
ミカが手洗いに行く
手洗いに行く途中、窓から黒尽くめの不審な男を目にする
「?・・気味悪い・・」
「あれって確かチャンが見た・・?」
渋谷スクランブル
全身黒で覆われた男が颯爽と渡り歩いていた
大連の残党・・・?
なんと、ミカが後を追っていて・・!
男は、スクランブル交差点を過ぎていく
ミカが追っていく
しばらくして、男は薄暗い路地へ入っていく
ミカも入ろうとするが、スマホが鳴る
「ごめん、マコ」
ミカが路地へ行くと、男が消えていた
行き止まりだ
!
ミカの後ろに気配がする
「!」
男が近づいてくる
「あっ・・!」
じりじりと詰まれ、男が手を伸ばし・・
ミカは声が出ない
その手がミカの顔に近づいた瞬間!
突然現れた数匹の蝶が男を攻撃
男は飛び上がりスッと消えていった
ミカを助けたのは、クミだった
「だいじょうぶですか~♪」
しゃがみこんだミカが頷く
「はい・・・」
「あぶないあぶない、ほんと、物騒な世の中だねー」
「あ、ありがとうごさいます」
「くっらいから、こっちこっち」
「ふぃ~♪」
「あ、あの本当にありがとうございました、私・・」
「あ~、いいですよー」
ミカが、第一高校の制服に目がいく
「あ、もしかして、私と同じ高校?高校生ですか?」
「へえー同じ高校!わー運命かな♪私クミ!」
「私はミカ、学年は?」
「3年!編入生でーす♪」
「先輩だ・・!失礼しました」
「ううん!なんならクミちゃんでいいよ♪」
「そんな、クミさんで・・」
「ふふ、ところでさ~、なんであんなのつけてたの?」
「はい、クラスメイトのチャンが前に大阪で同じ黒い人を見たっていってたので、気づいたら追いかけてました」
「チャンって、もしかしてMorningMusumeの?
「はい、MorningMusumeの子です」
「わー、会ってみたい♪マレちゃんにもお名前聞いてたの♪」
♪♪♪♪ミカのスマホが鳴る
「マコ、ほんとごめん」
「もう!ミカらしくない!ナオトも心配してるよ!」
「ごめん、なんかチャンが前に見かけた黒い人を追いかけて・・」
「はあ?!だ、だ、大丈夫なの?けがはない?」
「うん、間一髪、クミさんに助けてもらったの、3年生の先輩」
「クミ?もしかして編入したきたっていう?」
「あ、うん、あ、今クミさんといるから、まだガストにいる?」
「うんナオトといる」
「分かった、クミ先輩とそっちに行くから」
「クミ先輩、今からガスト行きませんか?」
「ガスト~!行く行く♪」
二人はガスト渋谷店に向かう
スクランブル交差点を渡りながら
「クミ先輩って、あれは何ですか私を助けたあの飛んでた・・」
「あー、あれはね私の幻術♪、私はロキ族なんだ♪」
「ロ・・?幻術って・・?」
「分からないよねー、ごめんごめん」
「まあ、あっちでゆっくり話しましょ♪」
「・・はい!」
その頃、とあるチェルシーの自宅
レイがイライラしていた
隙をついて、レイの目から逃げることに成功していたからだ
「ほんっとあのガキ・・!携帯切ってどこにいんの!」
「はあーもう、チェル早く帰ってきて・・」
ソファーに倒れ込む
チャイムが鳴る
レイがドアを開けると、黒い犬が
口から袋を下げている
黒い犬がロミオに変化する
「ロミオ。お疲れ、珍しいね」
「入手した写真がある、これは差し入れだ」
「ありがと」
「チェルシーはどうした?」
「マイと行ったきり。しかもクミ脱走するし」
「チェルシーから何も連絡はないのか?」
「ない。こっちからするわけにもいかないし。」
「でも、あなたが来てくれてちょっと安心かな」
「この写真見てもらいたい」
ロミオが写真を見せる
プロフェッサーエムが、キューバのグリン大統領と並んでいた
続く