year2066.19.Attempted kiss | ふくの福の音ブログ  

ふくの福の音ブログ  

主に、モーニング娘。について書いてます。
譜久村聖(みずき)さん推しです

スポーツはバスケ部でしたMLBも好きです

また、社会問題についても書くことがあります
宜しくお願い致します。

year2066. MorningMusume66 原作ふく


Sunday,Day16

AM.


神奈川県横浜市


マレの自宅


マレが部屋で鏡セットの前で化粧している

その時、弟のレンが入ってきた

「あれ、姉ちゃん化粧?、どっか行くの?」



「ちょっと入ってこないでよ」



「あの人とは別れたんでしょ?」



「その話しはもういいからぁ」



「また別の人できたの?」



「違いますー」



「誰とどこ行くのさ」



「タケルとサザナミカフェ行くの」



「タケルくんと!?で、なんでタケルくんと行くのに化粧してんの?」



「もうレン、いいじゃん化粧くらい」



「え?マレ姉ちゃんもしかしてタケルくんと付き合ってるの!」



「はい、お子様はそこまでーはい、出てって!」



レンを部屋の外に押し込む

「ちょっと姉ちゃん!」



向き直りため息をつく

「は~・・」


♪♪♪♪スマホが鳴る

「タケルだ」



「おはよう、今マレの家に着いたんだけど」



「そう、じゃ行くね」



マレは階段を降りていき、リビングにいる母親のレラにタケルとサザナミカフェに行くことを伝える

「お母さん、ちょっとタケルとサザナミのマスターのところに行ってきます」



「あ、そうなの、タケルくんと?あら♪いってらっしゃい♪」



「気をつけてね姉ちゃん」



「レンはレラ母さんとデートいってらっしゃい!」



「また言うのかよ!」



「ふふっじゃ行ってきます♪」



玄関を開けると、タケルが待っていた

「タケおはよう」



学校にいる時のマレとは違う雰囲気に緊張するタケル

「おはよう、じゃ行こうか」



「レンさ、私が化粧してんのしつこく聞いてくるの、もうオマセだよねー」



「ハハ、レンも大人になってくんだよ」



「ワルガキさもまだ残ってるんだけどね(笑)」



「そうだおやっさんに会うの、俺久しぶりだなぁ」



「去年は行ってないっけ?」



「去年は行ってねえよ、1年の夏休み以来じゃねえ?」



「そっか1年の時は夏休みに行ったきりだ、じゃ、久しぶりかー」



「この前、モエと行ったんだろ?おやっさんと奥さん元気?」



「元気だよ、マスターやっぱりあのテロのこと知ってて心配してくれてた」



「いやほんとさ、マレが無事でマジで良かった」



「で、あのさ、なんか変じゃねえ?」

落ち着かない様子のするタケルを見てマレは分からい顔をする

「え?なにが?」


「あ~、そんなしないじゃん?カフェ行くだけだし」



「そ、そうか・・・」

目が泳ぎ残念がる顔をするタケル




サザナミカフェ


横浜で有名な喫茶店。マスターオオナミが経営する 東京オリンピック・サーフィンで日本人初の金メダリスト


マスターオオナミが迎える

「いらっしゃ〜い」



「ああ~マレちゃん、えと、タケ・・ルくんかなあ、久しぶり~」



「マスターこんにちは!」



「おやっさん、お久しぶりです!」



「変わらず元気か〜い?」



「はい!おやっさんも奥さんも元気そうで良かったです!」


オオナミの妻もにこりとする



「さ、どうぞどうぞ~」



「最近は、私のお父さんって来てますか?」



「お父さん?そうだねえ、先月、女性の人と来てたねえ〜」



「え、レラ母さんじゃなくてですか?誰とですか?」



「う~ん、聞かなかったから分からないなあ〜」



「そ、そうなんですか・・」

タケルと顔を見合わせる



「そ、そうだ、おやっさん腹も減ってるんですよ~」



「そおか~じゃ、まかないあるよ~」



「マスターありがとうございます」



「あ、マスターあの」



「んん〜?」



「実は、先月キューバ旅行に行きまして・・」



「あ、まかないよろしく」

妻がキッチンで頷く



マレがスマホで撮影した例の写真を見せるとオオナミは目を開いて驚く


「こりゃあ~」


「大変だったね~」



「いやもう!追いかけられた時は死ぬと思いましたもん、あんなのっすよチビりました」

タケルは両手を広げで恐竜のデカさを表現しながらオオナミに伝えようとする



「え!そうなの?それ恥ずかしいじゃん(笑)」

それ聞いて余裕で笑うマレ



「いやマジで、マレの東京のアイテムがなきゃ俺たち死んでたぜ、コウキなんて動けなかったもんな」



「この写真はどこで?」

穏やかな顔から一転険しい顔になるオオナミ



「チャンちゃんのお母さんからです、お父さんが中国人から貰った写真なんです」



「そう~、キューバ政府が情報統制を敷いててねえ〜、ビニャーレスで目撃情報はあったんだけど、不可解な行方不明があるのは確かなようだねえ〜」



「そうなんですか・・・」



「情報統制ってやばいな、しかも行方不明って絶対そうじゃん」



「そうだねえ、貰った写真があったねえ〜」

オオナミは足早にキッチンの奥に



その時妻がまかないを運んでくる

にこりとマレとタケルに顔を下げる



「百合子さんありがとうございます♪」



「うっまそう!」



オオナミがキッチン奥から一枚の写真を持ってきてマレに見せる


「この写真なんだよねえ、この小瓶のような・・誰が撮った写真なんだか分からないんだけど~」



その写真には、見覚えがあるデスクに置いてある2つの小瓶だった

何か液体が入っている



「これ!キューバの大統領のデスクです!この液体何だろう?」



「見学の時はなかったよな?」



「この写真誰から貰ったんですか?」



「ん〜実はここ数ヶ月なんだよねえ、ある日ねえ〜、用心棒みたいな格好した男が目の前に現れてさあ、さすがに用心したけど~」



「用心棒?ユミさんのお父さんかな?」



「用心棒って、あの時の東京でのテロのじゃないか?」



「ユミさんのお父さんの友人だって人?うんあり得るかも」



「またと、大変になってきたねえ~」



「そもそもですけど、なんでマスターのこと知ってるんですか?」



「さあ~、私も有名になってきたかなあ~♪」



「いやそっすよ!サーフィン初の日本人金メダリストですから!」



「マスター、ではこの写真を撮らせてもらって大丈夫ですか?」



「ああ、いいよ~」


マレがスマホでシャッターを切る



「なんかマレ探偵みたいだな♪」

ニヤっとするタケル


マレがどや顔をする



その後マスターと話を終えたマレとタケルは、支払いを済ませる

「じゃあ、気をつけてね~またおいで!」



マレ、タケルは笑顔で別れる

「ありがとうございます!」



マレとタケルはこの後、映画を観るため横浜フォーラムへ




「・・・思い出すかい?」

マスターと百合子が片付けや支度をしている

百合子はオオナミの言葉に頷く



「きみの声が帰ってくるまで、俺は死んでも待ってる」

百合子の手を握る


百合子が笑って返す


オオナミも笑みを浮かべる




PM.


「スンゴイ面白かった!」



「当たりだね!」



「ご飯うちに来なよ談義しなきゃ♪」



タケルは、マレの家で夜ご飯を食べることに


タケルが母親に電話を入れる



マレの自宅に帰ると、既に一台のフェラーリがある


自宅の玄関を開けると、マートンが迎えた

「お!マレお疲れさん、タケル今日はありがとな」



「いえいえ!」



「あ、タケルくんお帰りなさい今日はマレがお世話になりました、どうぞ」

タケルは靴を脱ぎ、リビングへ


レンがテレビを見ていたレンがタケルに気づくと挨拶する

「あ、タケルくん!こんばんは」



「タケル先輩だろーレン」



「マレ姉もお帰り」



「お母さん、手伝うね」

マレがエプロンを掛けレラの手伝いをする



「映画見てきたのか?」

マートンはタケルに映画の話を持ち出すと、タケルは嬉しそい顔をする


「はい!」



「今やってるアベンジャーズか?」



「別のアメリカンヒーロー系すね♪」



「ほお」

コーヒーを啜る



「ねえレン、手伝ってよ」



「え~」

レンが立ち、マレたちの手伝いする



マートンはおやっさんの様子を気にしタケルに聞く

「おやっさん元気だったか」



「はい、奥さんも元気でした良かったです」



「そうか、おやっさんもいろいろ大変だからな、マレくらいの娘さんがいたんだが、不慮の事故で亡くしたんだ」


視線を落とし、思いにふけるマートン



「奥さんが喋れないのって、・・それが関係してたんすね」



「そうなるな・・」



「ああすまん、旅行本当に大変だったな、皆無事で何よりだ」



「いやあ~、もう死ぬかと思いましたよーまさか恐竜に追いかけられるなんて、本当に恐竜っているんすねー」

椅子に思わずもたれるタケル



「正確には、"作られた"だよ」

話を聞いていたマレが即座に言い返す



「東京のアイテム持っていって本当に当たったよねー」

包丁で得意に野菜を切りながらタケルの方も見る



「ほんと、もうマレはタケルくんたちの命の恩人ね」




暫くしてスープと生姜焼きができた


「親父スープできたよ」



タケルはマレの家族に囲まれながら食事をする

レンは姉のマレをからかうように言う


「マレ姉、タケルくんと手繋いだ?」



「まーたオマセくん。さあどうでしょう」

マレは知らないふりをする



「ちょっとレン、知る仲でもからかっちゃだめよ」

レラはレンを咎める



マートンがビール飲みながらご機嫌にタケルを気遣う


「おお、タケルなんだうちのマレと手ぇ繋いでくれたのか!そりゃ歓迎カンゲイ!」



「あなたほどほどに」

レラは眉間を寄せマートンに言う



「あ、お母さん、昨日さ、東京に来たMorningのユミさんの妹さんとご飯食べたんだ♪」



「あらそうなの、お歳はいくつ?」



「同い年!クミちゃん」



「ほお、良かったな」



マレはクミとの話が弾みながら楽しい一時が過ぎていく



夕食後、マレがレンを部屋に誘う

「キャプテンアメリカのスペシャルグッズ買ったんだ♪」



「へえ」

レンは横目でなぜかソワソワしている



「・・あなた」

レラは真顔になり、マートンの顔をじっと見る



「ん?ハハそんな心配ない・・」



「先月、誰とサザナミカフェ行ったの」



「!っゴホ!っ」




2F部屋でマレとタケルが良い雰囲気でくつろいでいる

「このスパイダーマンいいじゃん!」



「でしょー♪」



何気にベッドに座わろうとするマレ

「で、このスパイダーマンがさ・・」



タケルも何気にマレの横にベッドに座ろうとしたがつまづいて、マレを倒してしまう


お互いに、ベッドに倒れてしまった


「ごめ・・マレ・・!」



「!」



「・・・!」

タケルがマレに被さるようになってしまった


マレの髪が乱れている


タケルの鼓動が早くなる


マレの鼓動が波打つ


お互い目が合ったまま


タケルの顔が近づいてくる・・・



その時レンかノックもせずに部屋に入ってくる

「マレ姉!大変だ!親父がさ!」



レンは見てはいけないものを見たような気まずい雰囲気になる

「・・・・・」


ドアを閉めレンが部屋を出ていく




「ちょ、レンちが!マレ、ご、ごめん!」

動揺しつまずいて転んでしまうタケル



「大丈夫タケ、わ、私こそ・・ごめん・・、ちょっと下行ってくるね」

乱れた髪を直しながらタケルを心配する

タケルを部屋に置いて、マレは部屋を出ていく



「レン、お父さんがどうしたの?」


マレがリビングに行くと、レラとマートンが口論していた

少し離れてレンの顔がこわばっている



「違うんだレラ、ポニーと仕事の打ち合わせでサザナミに行っただけだよ」



「ポニー?本当にポニーなの?仕事があるって言いましたよね?」



「東京の新車の開発に、うちの部品ををお願いできないかっていう話だったんだ、本当だ」



「もう、びっくりするじゃない!なんで言ってくれなかったのよー!」



マレが割り込むようにマートンに聞き入る

「女性ってポニーさんなの?なんだ不倫じゃなくて良かったー」



「ふ、不倫!?」

レンは聞いたことがある言葉に動揺してしまう



タケルが2Fから降りてきた



気まずそうに小さな声を出すタケル

「あのー、ありがとうございました」



「あ、タケルくん、今日はありがとう!」

レラはタケルに気づくと笑顔で返す



マレはタケルの顔を見た途端気まずいのか作り笑顔をする


「タケ、じゃ、あ、火曜日ね」



「うん、マートンおじさんありがとうございました、ご馳走様でした」

マートンに頭を下げ、レラにも頭を下げると足早に玄関に向かう



「おう。タケルありがとうな!」



「はい」



「タケル!乗ってけ!」



「タケル送ってくから」



「気をつけてね」

レラはマレとタケルを玄関の外まで見送る

マートンがタケルを自宅まで送り届ける



部屋に戻ったマレは、ベットに倒れ込む


身体が熱が込もったように熱い



続く