year2066 原作ふく
Oahu
March25
MorningMusume66のメンバー、オーマ・マーメイド・北川は、
リーダークレセリア・ダイナ・譜久村に会うため、マーガレット・アス・生田、スタッフ一名とオアフ島を訪れた
アメリカハワイ州・オアフ島
ダニエル・Kイノウエ国際空港
UNICORNスタッフ、マーガレット、オーマは専用タクシーで、ホノルルに向かう
「ホノルルお願いします」
スタッフが伝えると、タクシードライバーはちらっと不思議そうに見る
マーガレットたちの国籍がわからない様子だ
クレセリアは、母親の住むハワイ島から一人オアフ島に一人暮らしをしているようだ
「クレセ、元気だといいね」
マーガレットは窓から広がる景色を見ながらクレセリアのことを思う
カラカウア通り
名物のヤシの木が悠々に立ち、
最先端の電気自動車が走っている
電気エネルギーチャージスタンドが各所に設置され、そこで電気をスムーズにチャージできる
「クレセのお母様からの情報だと、カメハメハハウス3Fよ」
スタッフはメモを見る
カメハメハハウス···格安で部屋を利用できる
3階建てのハウス
1階、2階と中階段で繋がっている
タクシードライバーは、あえて日本語で試すように話しかけてくる
「日本人ですか?どこから?」
「東京です!」
反応したオーマが間もなく返す
「WAO、TOKYO!」
「MorningMusumeやってま~す♪」
「ちょっとマーガ」
スタッフはあまり知らたくない様子
タクシーはカラカウア通りを疾走する
しばらくして、カメハメハハウスに到着
3F
インターホンを鳴らすと、モニターにクレセリアが映る
「!マーガ、オーマ!」
クレセリアはドアを開ける
「よ!久しぶり」
「クレセさんお久しぶりです」
「ごめんクレセ、お母様から・・」
「どうぞ」
一匹の犬が玄関へ出迎えた
キャン!キャン!
「ワンちゃん?かわいいね~♪」
「ムックよ」
「ムック初めまして♪」
「皆どうぞ」
リビングに案内されると、
クレセリアはキッチンに行き、コーヒーカップを取り出す
「クレセ、いつから?」
「先月からです、自立するために母から離れました、・・コーヒー入れますから
マーガレットはクレセリアに仕事の事を聞くと意外な答えが返ってくる
「今って何やってるの?仕事は?」
「スーパーのスタッフよ」
「なんて平民・・!」
オーマは目を開いて信じられないという顔をする
「生活・・大丈夫なの?」
スタッフは即座に聞くと、クレセリアはしっかりと答える
「そうですね、大丈夫です」
「まさかあなたが平民暮らしとはね、なんで?」
クレセリアの顔が少し曇る
「私・・お父さん・・お父様に気を遣ってた」
「ずっと距離があった」
クレセリアは、オーマに自身の正体を明かす
「私、外星エイリアンなの、オーマは初めて知るよね」
目が淡く光り、腕が禍々しく生物のような腕に変わる
オーマが一呼吸置き、緊張で胸が高鳴る
「ごめんなさい、・・マーガさんから聞いてしまいました」
「ごめん、クレセ。でもオーマは一番口が堅いからオーマにだけは伝えたの本当にごめん」
「私は・・、小さい頃から自分がエイリアンだということがコンプレックスで、父親とはなかなか仲良くなれずにいたの
本当の子供じゃない、よそ者の子供の感覚で、父も気を遣ってたのを感じていた
父は、本当はエイリアンの親なんて嫌なんじゃないか、こんな娘、嫌なんじゃないか、そう思ってきました」
「クレセ・・・」
スタッフと初めて知るクレセリアの話に驚きを隠せないスタッフ
「クレセ・・、あなただからこそ、ジョーダンの助けになってきたんじゃない?
私はさ、あなたにエイリアンだって知らされた時、びっくりしたけど、エイリアンって普通じゃん?クレセはクレセ、私はあなたを受け入れているわ」
スタッフは、大統領官邸で何が起きたか聞き出す
「官邸で何かあったの?」
「・・エムが父に新しいメモリを渡そうとしたの、それで私が止めようとしたら、エムが私をエイリアン呼ばわり・・無意識にエムの首を絞めてた・・」
クレセリアの答えに、怒りが収まらないオーマに、スタッフは落ち着くように言う
「ひどい!エムって本当にデリカシーがないよね!もう!」
「落ち着いてオーマ」
「あ!すみません・・」
クレセリアは一つコーヒーを啜ると三人に謝り出す
「私・・自分が嫌になった・・父と距離を置きたいから、モーニングも辞めたの勝手で本当にごめんなさい」
「ほんと勝手なんだから。、クラウドの卒業にも来なかったし。」
「ごめん・・・」
オーマは、自分の気持ちをクレセリアにぶつけるように伝える
「クレセさん私、クレセさんがエイリアンとか、なんとかでも関係ないです!
私にとって、クレセリアさんは最高のリーダーだから、皆もきっとそう!
エイリアンだからなんて全然関係ないですよ!」
「オーマ・・」
クレセリアは目を伏せながら申し訳なさそうに言う
オーマと同じように、スタッフも気持ちを大事そうに伝える
「クレセ、どうか考えてくれない?、Morningには、あなたが必要なの」
「でも、・父とは・・」
クレセリアが申し訳なさそうに帰すと、マーガレットは即答するように言う
「いつかはステキな関係になるんだからさ、今はそれでいいと思う、親子なんだからさ」
「うん、マーガの言う通りよ、あなたにはお母様がいるじゃない、あなたを受け入れてくれた人なんだもの」
自然とクレセリアの顔に涙が蔦る
オーマもつられてもらい泣きすると、マーガレットはオーマを見て苦笑いする、スタッフも大統領秘書の肩書きを大事にさせていため、オーマを咎める
「あんたは泣かんでいい!(苦笑)」
「だって~(泣)」
「大統領秘書の名が泣くよ」
マーガレットはクラウドがクレセリアに感謝していることも伝える
「クラウドも、クレセを恩人だって言ってた、クラウがモーニングに入れたのはクレセリアさんのサポートのお陰だって」
「クラウドが・・そう、嬉しいわ
皆、本当にありがとうございます」
ムックがスタッフに撫でられている
クレセリアの方に目線を戻す
「クレセ、とにかくこの後返事してほしい、今の状況は難しいから時間を使いなさい」
「・・はいわかりましたわ」
「ムック!クレセを頼んだよ」
ムックを撫でる、ムックは嬉しそうに尻尾を振っている
ワンワン!
一方、マレは、25日帰国。
キューバ旅行は無事終了したが、
ビニャーレス渓谷で想像を超えた体験をした
クラスメイト、先生らは無事だった
マレが窮地を救ったのだった
21日にはグリン大統領とジョーダン大統領との初会談する
何事もなく、調印は成功した。
続く