冬という季節は、どうも好きになれない。
冬は寒く、湿度が低く、肌の荒れる季節である。
数少ない楽しみといえば、冬休みのコタツとみかんだろう。
虫を町で見かけることは減り、居るとすれば落ち葉の下のテントウムシくらいのものだ。
ゴキブリは年中家で見かけるが・・・。
そんなつまらない季節は、家でゴロゴロしているに限る。
幼い内はよかった。
クリスマスプレゼントや新年のカウントダウン、正月のお年玉などなど。
しかし、少し年月が経つと、どうだ。
プレゼントやお年玉なんてものはもらう側からあげる側へ。
新年のカウントダウンなぞは、もはやする意味がない。
大晦日にそばを食うことなど、何年前に止めてしまっただろうか。
春を待つのだ。
じっと、冬越しをする蛹の様に。
そうすれば、昆虫にも嫌というほど会えるだろう。
こう考えると、冬というものの存在意義が、何となく分かる気がする。
冬は春を迎えるための、支度をしているのだ。
雪をじゃんじゃか降らすのは、春の季節の見栄えをよくしようとしているのだ。
白で地を覆いつくし、もうすぐここに緑が来ることを告げているのだ。
春へ の楽しみが、一つ増えた今日。
早く、緑よ。
あの白を突き破り、我の目前に来い。
