第1回から、母が亡くなってからの出来事をお伝えしてきました。
病院での手続き、葬儀社との打ち合わせ、葬儀費用、そして7年前との違い。
この連載では、私が実際に経験したことを、
できるだけありのままに書いてきました。
今回は最終回として、母を見送って私が感じたこと、
そして今、自分自身の終活について考えていることを書きたいと思います。
💴 人がひとり亡くなると、
本当にお金がかかる
母を見送って、改めて実感したことがあります。
それは、
「人がひとり亡くなると、本当にたくさんのお金がかかる。」
ということです。
葬儀代だけではありません。
火葬代、お位牌代、四十九日の法要、お布施、納骨代……。
一つ終わると、また次の費用が必要になります。
両親は長年、葬儀費用を積み立ててくれていました。
そのおかげで、金銭的な不安を抱えることなく母を見送ることができました。
改めて、「子どもに迷惑をかけたくない」という両親の思いに、
心から感謝しています。
ちなみに、葬儀費用は現金払いが多く、葬儀終了後すぐに支払います。
前金も必要です。お布施代もほぼ当日払いです。
🪦 お墓や仏壇は本当に必要?
最近は、樹木葬や散骨を選ぶ方も増えています。
「お墓はいらない。」
「仏壇も置かない。」
そんな考え方も、今では珍しくありません。
実は私も、最初は仏壇を買うつもりはありませんでした。
でも、父が亡くなったとき、母がこう言ったことを思い出しました。
「それじゃ、お父さんが入るところがないじゃない?」
母にとって仏壇は、亡くなった人がいつもいる
「家」のような存在ようでした。
その言葉がずっと心に残っていて、
結局、仏壇を購入することにしました。
もちろん、仏壇を購入すると、将来は「魂抜き」などの供養も必要になります。
それでも、お店で実際に仏壇を見ているうちに、
「どうせ買うならよいものを選びたい」と思うようになりました。
選んだのは、今風の小さなモダン仏壇です。
🌸 人は亡くなったら、
どこにいるのでしょう
あの歌ではないですが、
人は亡くなったら、
あの世へ行くのでしょうか。
お墓にいるのでしょうか。
それとも仏壇にいるのでしょうか。
あるいは、家族のそばで静かに見守ってくれているのでしょうか。
答えは分かりません。
でも、毎朝仏壇にお水を供え、手を合わせると、
不思議と近くにいてくれるような気がします。
それだけで心が落ち着き、「今日も見守ってくれているのかな」と思えるのです。
🌱 私自身の終活も考えるようになりました
母を見送ってから、自分自身の終活についても考えるようになりました。
私は子どもがいません。
だからこそ、自分が亡くなったときに、周りの人にできるだけ負担をかけたくないと思っています。
私自身の葬儀は、おそらく行わず、そのまま火葬場へ直行になると思っています。
そして、元気なうちに両親のお墓は墓じまいをして永代供養へ移し、私自身も将来は永代供養のお墓に入りたいと考えています。
元気なうちにできる準備があります。
それも、残される人への最後の思いやりなのかもしれません。
🍀 最後に
この5回にわたり、母を見送った体験を書いてきました。
悲しい出来事でしたが、誰かのお役に立てばという思いで、
できるだけありのままを書いてきました。
もし、この連載がこれから親御さんを見送る方や、終活について考えている方にとって、少しでも参考になれば、とてもうれしく思います。
そして、最後に一つだけ。
親が元気なうちに、たくさん話をしてください。
葬儀のこと。
お墓のこと。
お金のこと。
そして、何気ない日常のことも。
たくさん笑って、たくさんおしゃべりをしてください。
そして、「ありがとう」の一言も、ぜひ伝えてください。
その何気ない時間こそが、かけがえのない思い出になるのだと思います。
5回にわたりお読みいただき、本当にありがとうございました。
