多発性骨髄腫と診断されて4年が経過しました。治療した日々を回顧したいと思います。

背中に少しだけ痛みを感じた。成田空港から乗車したNeXの中。

海外出張から帰って来る飛行機の中で寝違えたと思った。4年前の夏のこと。すぐに治るだろう。

でも、酷くなることはないけど、痛みが取れない。ちょうど左右の肩甲骨の間、背骨の辺り。

駅前の整形外科へ行ってみた。こういう場合は大抵首に問題があるということで、レントゲンを撮ったのだが、特に異常箇所は無さそうという診断。

痛み止めの薬を貰い、定期的通って背中を赤外線で温める事になった。

あれ?薬を飲むとその時は痛みが取れるが直ぐに痛みは復活する。痛みが酷くなってきたような。

あれあれ、新年を迎えた頃には足に力が入らなくなってきた。

整形外科で紹介状を書いてもらって、SK病院へ。

整形外科へと思ったけど、この場合は脳神経外科が良いと進められ受診。

まず、頸と腰のMRIを撮りましょうという事で予約した。

1週間後の診察。この時はかろうじて歩ける感じで状態はだいぶよろしくなかった。

頸の画像も腰の画像もおかしな所はなかった。ただし、頸の画像の下の方に怪しげな影があって、そこのMRIを至急撮ることになった。

結果、背骨の側に確かに腫瘍みたいなものがあって、それが背中を走る神経を押し潰していた。

で、即入院、即手術となった。これ以上酷くなったら手術しても立てなくなるかもガーンしれないということだった。

手術の説明を担当医から受けた中で、この腫瘍は何かという話になった。

一番可能性が高いのが、大腸がんの転移。うーん、この間の外科の診察で、大腸がんは転移もして無いようだし大丈夫ですねと言われたばかりだが。

本当に転移だったら今後も含めて不安が残るなぁ。困った困った。

今後、放射線治療のすることも考えて背中に印もつけました。

手術では、第4、第5胸骨の辺りを切開し、そこの棘突起を切除、腫瘍らしきものを掻き出してもらいました。

全身麻酔なので手術はあっという間に終了。動く部分が少ないので、腹部より背中の手術の方が術後が楽だった。

掻き出した腫瘍の病理検査の結果、多発性骨髄腫である事が判明。「何ですか、それ?」って感じだけど、やっぱり、がんだってびっくり

腫瘍のようなものは穴の開いた背骨から漏れてきた骨髄で、その中にがん化した形質細胞が含まれていたそうです。

かくしてSK病院内で脳神経外科から血液内科へ転科。多発性骨髄腫の治療を開始したのである。

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