石油を巡り対立するスーダンと南スーダンが4日、エチオピアで協議し、石油利益配分について合意した. スーダン政府の話としてAFP通信などが伝えた. 昨年7月に分離独立した南スーダンは、スーダン側のパイプラインを使って石油を輸出していた. しかし、今年1月、パイプライン使用料が法外だとして生産を停止. 南スーダンの国家収入の95%以上が失われ、財政が困窮していた. 生産再開の交渉の中で、スーダンが使用料を1バレルあたり22.2ドルを要求するのに対し、南スーダンは7.61ドルを主張していた. 今回の詳しい合意内容は明らかにされていないが、スーダン政府側は「合理的」としている. 一方、両国間では国境の産油地帯の帰属が決まっていないなどの未解決の問題があり、石油を巡る争いが再燃する可能性がある. (ナイロビ=杉山正).