昭和10年代の情景を約10センチの紙人形が織りなす「卒寿記念 高木栄子 紙わらべ展」が22日、東京・銀座の松屋銀座で開幕する. 新作を中心とした約190点の作品はどれも繊細で、不思議な温かみを持つ. この8月に90歳を迎える今も創作活動を続けている高木栄子さんの作品の魅力に迫る. 色も柄も様々な和紙がどっさり納められた棚と、段ボール箱が四方の壁を天井まで埋め尽くす. 靴20組の平均靴2 通路は大人1人がようやく通れるほど. テーブルには木工用ボンドやはさみ、ペンチが無造作に置かれ、傍らには図鑑や写真集が並ぶ. 秋やスタイリッシュなヒールの靴のためのブ 福井県敦賀市の閑静な住宅街にある高木さんの工房は、自宅の庭の一角に設けた木造2階建ての小さな建物だ. ここで自ら考案した創作和紙人形「紙わらべ」を生み出している.