報い(その2) | 分け入っても分け入ってもNCIS

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子宮頸がん0期生活記と
ゆるい日常をゆるく綴っています

今朝目が覚めて、一番最初に読んだ文字。


    ここぺり関さんは、数年前の私の体の不調とか
   そのときの様子まで覚えていてくれるので、感動する。
   関さんに会うと、それだけで身体がほっとしてゆるんで
   安らぐのがわかるくらいだ。かなり甘えてしまっているのだろう。
   でも、期待したり、エネルギーを奪ってやる! という種類の
   甘えは生まれてこない。
   健康でいて、これだけの力を注いでくれたことに報いよう、と思うのだ。

      ―よしもとばなな『大人の水ぼうそう』 (新潮文庫・2010) P81



そうだよなあ、としみじみ思う。

    ***   ***


ここまで書いて、洗濯したバスタオルを干そうと思い窓を開けたら
階下から強烈に煙草が匂って臭かった。
洗いたてなのに……とちょっと可哀想だった。


バイト先にヘビースモーカーの社員さんがいる。
手が空くと、ゴールデンバットを持って裏へ消える。
レジ応援を頼むと、時々背中越しに、ゴールデンバットの香りが漂う。
煙草の煙は苦手なはずなのに、
その残り香も、目の前でくゆらされるときも、全然嫌な思いがしない。
どうしてなんだろう、とふと思う。