台湾の思い出 素敵な人々(2) | 「台湾茶藝館いろは」の台湾便り

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安曇野で「台湾茶藝館いろは」の店主をしております。
HPで紹介しきれない台湾情報をアップしていきたいと思います。
また記事につきましては台湾在住のnaoさんにもご協力頂いています。
台湾旅行のお供になれば幸いです。

台湾に貢献した日本人で八田與一という方がいらっしゃいます。

この記念館とダムは、台湾へ行かれたらぜひ訪ねて欲しい場所の一つです。

ここへは何度か友人や親戚の人をお連れしました。

 

台南から区間車に乗り隆田站で降りて駅前からタクシーで行ったり、

台南観光のついでにタクシーをチャーターして、行ったりしました(台南からだと1時間弱で着きます。)

 

その日、台南からチャーターしたタクシーの運転手さんは、英語があまり分からない人で、

ややぶっきらぼうな方でしたが、私の拙い中国語と筆談を理解して下さり、あちこち丁寧に案内してくれました。

八田與一の紀年公園も非常に広いので、見所へピンポイントで連れて行ってくれました。

 

八田與一先生の銅像の前まで来た時、タクシーの運転手さんは帽子を取り、丁寧にお辞儀をしました。

そして像の埃を払い、私たちにどうぞ、とお参りするように促しました。

私達がお参りを終えると、運転手さんは周辺の草むしりをしていました。

「八田先生は(中国語で先生はMr.の意味)私達台湾人にとって、神様のような人なんです。」と運転手さんは

話し始めました。

「昔はとても貧しかった。でもこのダムと用水路のおかげで、大穀倉地帯となった。米作りの教育もしてくれた。

私達はとても豊かになりました」

さっきまで言葉少なかった運転手さんが、熱っぽく話してくれました。

この運転手さんのおかげで、台南の旅はまた一層感動的なものになりました。

 

台南へは7回ほど行きましたが、どの運転手さんも本当に親切でした。

見学を終えて車へ戻ると、ヤシの実ジュースや美味しい肉饅を買って待っていて下さったり、

丁寧に案内してくれたり。。。

ありがとうございました。

なので、今日の素敵な人々は台南のタクシーの運転手さん達です。

 

*映画「KANO」の中で、俳優の大沢たかおさんが八田與一を演じていらっしゃいます。

もう一度見たい映画です。

 

  (無事修復されてよかったです。。。)