東京では必要ないけどカリフォルニアにでは絶対に必要なもの。そう、自動車。
こちらでは車がないと、通勤どころか買物すら行けない。例え運よく徒歩10分のところにスーパーがあったとしても、何もかもがビッグサイズのアメリカ、車がないと持って帰るのが大変だろう。
アメリカ入国後1週間レンタカーを借りて、その間に生活基盤を整えるのを目標とし、初日はアパートメントを周り、次の日はカーディーラーを訪問した。
前回の駐在時はせっかくだからアメ車をと思い、GMのこんなSUVに乗っていたけど、
今回は見た目よりも、安全性。なにせ夫婦二人で早朝から夜まで働きくたくたになって車を運転して帰ったり、子供の送り迎えなどもあるだろうから、何かあった時に安全装備があった方がいいと思った。
でも、ここまで来るのに有り金の多くを使うことになった我々には高級車の選択肢はない。色々調べた結果、前方衝突被害軽減ブレーキシステムEyeSightなど先進安全装置を標準装備しているSUBARUのフォレスターにすることとした。
実は前回駐在時ももう1台はSUBARUのレガシーを所有しており、今回も同じディーラーに行くこととした。実はこのディーラーはたまたまBrio Brio bakery & Caféから徒歩10分で行ける場所にあり、車のメンテナンスや修理の時にも便利かもしれない。
テストドライビングの予約をして当日訪問し、その旨伝えると、アメリカのディーラーのスタッフらしく、すごくそっけない対応。誰かから聞いたが、アメリカのディーラーのスタッフほど信頼できない人はいないらしい。
コロナ対応からか、鍵を渡されて20分くらい適当に運転して戻って来てとのことなので、一般道からフリーウェイまで車を飛ばす。気持ちいい加速でパワフル。レーンキープセンサーも付いているし、なかなかいい印象。
ブラックがいいと思っていたが、ワイフが白がいいと言うので、白はないかと聞くと、他のディーラーとトレードできるか確認するとの回答。そう、アメリカのディーラーはカーメーカーから先に仕入れて在庫を販売するのが一般的なので、そのディーラーにあるものを買うことになっているのだ。
白のフォレスターとトレード出来るか確認してもらう間に信用調査もしてもらう。少しでも手元資金が減るのを避けたいので、もちろんローンで購入するし、アメリカではニコニコ現金決済では良いクレジットヒストリーが築けないので、お金を借りて予定通り返済し、自分は借りたお金をちゃんと返す人だと証明するという工程が重要になる。
信用調査にはアメリカの住所やアメリカのソーシャルセキュリティー(社会保障番号:各自のこの番号を元に信用調査する)が必要となる。前日にアパートメントの契約手続きを開始しておいてよかったし、もし駐在の時にソーシャルセキュリティーを取得していなかったら、すんなりいかなかっただろう。
一通り価格交渉をして、コロナキャンペーンで金利0%に加え、もうひといき値引きが欲しいので粘ると、現役のSUBARUユーザーはクーポン(500㌦)がもられるらしいと分かり、2年前までSUBARUのレガシーを所有し、それもこのディーラーで買ったと伝えると、何とかそのクーポンを適用してくれた。
数日後、信用調査はパスしたが、白のフォレスターのトレードは成立しなかったので、そのディーラーにあるブラックのフォレスターにすることにした。
アメリカで自動車を購入するには事前に自動車保険を購入しなければならない。事前に日系の保険代理店で取った見積りは1500㌦だったが、念の為オンラインで米系保険会社から見積りを取ったら900㌦(車両保険込み)だった。
やっぱり、何でも楽な方に走っては駄目なんだな。
当日自動車をピックアップに行くと、ディーラーのお兄ちゃんもすごく感じよく対応してくれた。「今度お宅のカフェにランチに行くね」って。