ブリオの最後について、

さみしい内容になりますが、綴りたいと思います。

そして長文になりますことをお許しください。

 

11月20日は、いつもの通院で午前中病院へ向かいました。

タビオのワクチン接種の時期でもあったので、

2ニャンとも連れて行きました。

 

その時の診察でも心臓の動きや胸水の量をエコーでチェック。

胸水の量は前とそんなに変わらずでした。

ただし、心臓の大きさは素人目からしても、

「ちょっと心臓の肥大が進んでるかな・・・」と思えました。

先生もそう感じているようでした。

肥大が進行していたとしても、対処は今までと変わることはないので、

その日も胸水を抜かずにお薬をいただいて帰ることに。

 

タビオについては、ダイエットが進んでないことを

ちょっと笑いながらワクチンだけ打ってもらって帰りました。

この時は、まさかブリオが危篤になるとは思いもしませんでした。

 

タビオは病院での興奮をひきずっていたのか、

バッグから出した瞬間でも、興奮してブリオにシャーシャー言っており、

ブリオも怒ってシャーと吹いていました。

この時の興奮が良くなかったのかなと

今でも後悔してしまいます。

 

しばらくしてふとブリオを見ると、ちょっと呼吸が大きいかな・・・?

と感じました。

旦那さんにも見てもらいましたが、その時は旦那さんも

「大丈夫だよ~」と言っていました。

 

しかし、さらにしばらくすると小さくお口で呼吸しているように見えました。

お口を閉じたり、小さく開いたり・・・。

不安になり、念のため一度返した酸素ハウスを再度

借りに行くことにしました。

 

病院の先生にも相談して、

病院が開く4時頃まで酸素ハウスに入れて様子をみることにしました。

 

旦那さんが借りに行っている間も

お口は開けないものの、ちょっと様子が変で、いつもは寝ないような

場所で横になっていました。

 

↓酸素ハウスを待っているときのブリオ

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3時頃に酸素ハウスが到着して、早速ブリオを入れました。

大人しく入って、しばらく落ち着いていました。

 

しかし、ずっと酸素ハウスにいるわけにもいかないので、

落ち着いたら一度ハウスから出してみることにしました。

酸素ハウスから出すと呼吸が大きくなり、お口を大きく開けて

息をするようになりました。

そして、再度酸素ハウスに戻しました。

すると、また落ち着いた様子に。

 

再度出してみると、ゆっくりトイレのある部屋へ向かいました。

「トイレ行きたかったのかな・・?」

と思って、ブリオの後をついていくと

部屋の入口近くで大きく口を開けて呼吸していました。

慌てて酸素ハウスに入れました。

その部屋の入口でおしっこをしていました。

かなりやばい状態だと思いました。

 

先生に状況を説明すると、

「原因はわかりませんが、

胸水を抜くことで呼吸は楽にはなるので、

やるだけのことをやりましょう」

と言ってくれました。

 

酸素ハウスから出して本当に危険な状況になるかもしれませんが、

一か八か連れて行くことにしました。

 

車の中でバッグの中のブリオを見ると、

かなり大きな口を開けて呼吸して苦しそうでした。

 

病院に連れていくと、混んでる中でもすぐに

先生が対応してくださいました。

 

祈るように呼ばれるのを待っていました。

しばらく待っていると、先生から声がかかり、

いつもは入れない奥の処置室に案内されました。

 

台の上でブリオが酸素マスクをつけて横たわっていました。

奥に案内されたことと、ブリオの姿をみて厳しい状況であることが

ひと目でわかりました。

 

先生から

・胸水を抜いたけれど、呼吸が今までより苦しくなるほど溜まってはいないこと

・他の検査をする状況ではないこと

・利尿薬を注射して一日入院させることもできるが、夜中に誰もいないので、

その間に何かあっても対処できないこと

・今、酸素マスクを外せる状況ではないこと

などの説明を聞きました。

 

私たちが来て、すぐにブリオが立ち上がろうとしました。

今思うと、私たちの声が聞こえて「帰れる!」と思ったのかもしれません。

 

私としては、最初、ブリオを家に連れて帰りたいと思ってました。

最後を迎えるにしても、お家で迎えるのがいいのではないかと。

 

ブリオの呼吸が落ち着くことを祈るばかりでしたが、

ブリオが何かを吐こうと動きました。

 

大きく動いたあと、血を吐きました。

先生は、胃腸から吐いているのか、肺から吐いているのか

分かりませんが、吐血はかなり厳しい状況と説明を受けました。

 

ただブリオの手を握って「ごめんよ」「苦しいね」「頑張れ」と

声をかけるばかりでした。

 

旦那さんの表情から「もう楽にしてあげても」という気持ちを感じました。

先生も帰りの車の中で息を引き取る可能性も高いとおっしゃっていました。

 

ブリオの表情を見ても、もう私たちの姿も声も届いているようには

見えませんでしたが、なかなか決断できませんでした。

 

旦那さんからも「連れて帰っても、きっとブリオがつらいよ。

連れて帰るのは、僕たちの自己満足だよ」と言われました。

 

何度もブリオの頭をなでたり、手を握ったり、

「ごめんよ」と「ありがとう」を何度も何度も言いました。

 

こんなに呼吸が苦しそうで、血を吐いて、目を見開らき、

それでも心臓が止まらず、ただただ苦しい時間がすぎていると

思っても、自分では決断できませんでした。

 

旦那さんに諭され、先生に安楽死処置をお願いすることにしました。

お願いしたあと、何度も何度もブリオにお礼を言いました。

 

一度奥の処置室を出て、待合室で待つことに。

そして、いつもの診察室に呼ばれました。

 

最初に眠るお薬を入れて、それから心臓を止めるお薬を入れるとのことでした。

ブリオの頭をなでて、お顔をじっと見て待ちました。

眠るお薬で目を開けたまま、呼吸が落ち着きました。

その時点ですでに心臓がかなり弱くなっていたみたいです。

そのあと、心臓を止めるお薬が入りました。

目の色ですぐに止まったことが分かりました。

 

そして、ブリオの体をキレイにして下さるとのことで、

再度待合室で待ちました。

 

白い段ボールにブリオが目をつぶって、静かに横たわっていました。

今まで、眠っているときも呼吸が速くてしんどそうだったので、

本当にこの1年で一番安らかに眠っているように見えました。

 

ブリオの体と一緒に、おやつのパウチも入っていました。

病院からのお供えものでした。

 

二人で先生にお礼を言って、車へ戻りました。

車の中でも、二人で大泣きしました。

 

3日後の火葬の直前まで、ブリオの頭や背中を何度も

何度もなでて声をかけました。

 

ブリオの体は本当に綺麗で、

こんな綺麗な猫と出会えて、一緒に暮らせたことが、

本当に奇跡のようだと思いました。

私たちは猫を選べても、猫は飼い主を選べません。

ブリオが我が家に来てくれたことに

感謝するばかりです。

 

内弁慶の性格で、私とはよくケンカもしました。

これまで飼ってきた猫と比べて全然懐かないので、

「こんなの猫じゃない!」と泣いたこともありました。

それでも、ブリオは特別でした。

ブリオあっての我が家でした。

私にとって、ブリオは「猫の神様」でした。

だから、神様に早くに呼ばれたのかもしれません。

 

この記事を書いている最中も涙が止まりません。

とりとめのない文章ですみません。

 

前回の記事で

皆さんに温かいメッセージをいただけて

ブリオは幸せ者です。

 

ブリオは私たちに本当に幸せな時間を与えてくれました。

ブリオ、ありがとうね。

 

 

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いつか私が天国へ行ったときは、

絶対に私に会いたいと願って会いに来てねとお願いしました。