家篭り
小鳥のさえずり
車が通る音
隣家の生活音
数十年ぶりに物置を整理
木材、塗料、壊れた学習机
埃まみれの食器類
疎遠ないとこの結婚式の引き出物
顔も名前も一致しないいとこ
連絡先も知らない
彼らと会うのは誰かの葬式
彼らの子どもは成人してる
かたやこのありさまの俺の
この周回遅れの人生
途中から変わった俺が走ってるコース
幸せに向かってたつもりだった
でも茨の道だった
良いことがあるとその反動が大きく
俺にぶち当たってきた
だからその道を進むのをやめた
楽しくも無いけど辛くも無い
無風で平坦で長閑な畦道を歩くようになった
いつも同じ景色
それでいい
今でも変わらない気持ち
でも、ずっと一人だと
寂しさと孤立感と妬ましさがミックスされて
一言では言い表せない感情に苛まれてきた
もう随分と遠くまで歩いてきてしまい
畦道を引き返せない
人生の後半に入りもう薄暗くなってきて
体も服もかなり汚れてしまって
今さら人にどうこう言えない
黙々と体力の続く限り畦道を歩く
ナビは無く地図も無く
どこに着くかは分からない
不安しか無い
だけど黙々と体力の続く限り畦道を歩く
それが、俺の人生なのかな