まずはサンフレッチェ広島。このチームのカラーらしく、最後まで泥臭くあきらめず「連覇」をイメージして今できる「目の前の試合に勝つ」ことだけにこだわって、得点に関してやや不調の寿人の穴を総合力でカバー。マリノスのまさかの2連敗で最後の最後にアウェイで優勝というドラマを見せてくれました。
ペトロビッチという名将のあとを監督一年生の森保監督が引継ぎ、ここ数年の主力の流出(皮肉にもレッズばかり)にも腐らず、まさに地力を見せた本物の強さが醸成されていると思います。誰しも知っていることだとは思いますが、サンフレッチェには2つ大きな特徴があると思います。
ひとつめは育成型チームであるということ。サンフレッチェの下部組織であるユースでの人材育成に力を注ぎ、短絡的な戦力補強だけに頼っていないところでしょう。森崎兄弟、柏木、森脇、槙野、高萩・・既にサンフレッチェを去った選手もいますが、枚挙にいとまがありません。あとで書きますがユースの初代監督がヴォルティスの小林監督。人は戦略的に強化していくことでしか創り得ません。時間の長い短いというよりも戦略的に、です。
もうひとつはスポーツマンシップに則っているということ。大黒柱佐藤寿人選手がカードをもらわない、つまり警告以上を実に一万時間以上受けていないということをはじめ、昇格試合のあとのファンFBを覗くと、勝ったことの喜びのほかに、レッドをもらったファンソッコに関しての「猛省を促す!」旨の書き込みがあったり。フェアに徹してもリーグ最少得点で年間で29点しかとられていない現実。サッカーをしているこどもたちに・・とかいうレベルではなく、サッカーなんかしない大人もさまざまな取り組みの中で学ぶべきことが多いのではないかなと思います。
物事は因果応報と言いますが、まずは面倒くさいこと、難しいことを実践して示すことで文化、浸透していくのだと思います。三連覇、ぜひしてほしいです。西川どこにも行くなよ!
日曜日、国立競技場にてJ2プレーオフが行われました。京都対徳島。徳島ヴォルティスに関しては二年前に絶望的な思いを経験しているだけに、何が何でも勝ち取りたい昇格。前半は押しに押されてもう何点でも入れられてしまうんではないかという展開。観ているサポーターすべてが勝てるなんて思わなかったでしょう。私もそうです。しかし、前半も終わりが見えたころ、猛攻を凌いだあとのセットプレー。いろいろな思いをもって移籍してきたんでしょう、元磐田の千代反田のどフリーでの弾丸ヘッドでまさかの先制。その興奮も冷めやらぬところ元名古屋、今や完全なエースとなった津田の懇親のアウトサイド。日韓ワールドカップの鈴木を思い出しました。もちろん津田のゴールの方が難易度高いと思いますけれども。後半も消耗戦を凌いで完封勝ち。悲願の四国初のJ1昇格を果たしたのでした。
小林監督は、大分、山形をJ1昇格させているいわば請負人。サンフレッチェユースからスタートの指導者人生、本が出たらぜひ買いたいです。
左サイドのアレックスが光っていたな、と思うのですが、日本のプロサッカーで言うと、しっかりチームにフィットする(局面を変えられる)外国人の獲得は非常に大事だと思います。また、点が必要な時に獲ってこれるエースの存在は不可欠です。そして監督。なんといっても監督です。勝負には戦略が必要ですが、軸がありながら柔軟にしなやかな発想、あきらめないしつこさ、そしてなによりも情熱。勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなしと言いますが、「負けの要素」を与えられた時間内でいかに創り出さないかは組立にとても重要な考え方だと思います。
ワールドカップの組み合わせも決まりました。よかったとか難しいとかは置いておいて、今なすべきことは負けないことを実践、これのみです。慢心や油断は負け要素、過度な緊張や情報に踊らされることも負け要素。また選手でもなくブラジルにもいけない私たちができることは監督やスタッフを含めたプレイヤーを100%肯定してサポートすることではないでしょうか?そのプロセスや結果から口惜しさや誇りや夢や「次への希望」が生まれるのだと思います。何にでも当てはめて考えてしまう私などはもう今からカレンダーにしるし入れています(笑)
最後が特に素晴らしい。