過去行動で未来実績を予測する。簡単に言うとそういうことなのです。そして学生の方がよくいう感想として「志望動機とか聞かれると思っていました」「自分のことが話しやすかったです」「今まで受けた面接と違っていました」など。つまり、不要に「盛る」必要もなく、ただ自分の生きてきた中で起こった物語をありのままに話せばよいということです。
もちろん、何を主眼において合否判断しているかは面接前に設計している採用基準が反映されていますが、基本的に「自分で考えて行動してきたか」「困難に当たったときにどういう対処をしてきたか」「社会性は十分か」などの過ぎてきた事実を重視します。面接官にもよると思いますが、事前の作りこみはあまり意味がありません。
そんな大それた経験も経歴もない!と焦る学生さんもおられると思いますが、誰にでもひとつやふたつは打ち込んだ何かがあるはずです。少なくとも大学生活を単にぼんやり過ごしていないと思います(もしそうだとしたら今この瞬間から改めることをお勧めします)。なんらかの目的に基づいて計画し、実行して、またなんらかの結果がでていること、それを整理しておくことです。盛らなくていいです。作りこまなくてよいです(基本ばれます)。ありのままのあなたの足跡を説明してください。それが世の中から見て非常に小さなことでもよいのです。多くの場合、成果の大小でなく、取り組み方、プロセスの深度を測っています。もちろんすごい実績のある方は堂々とその内容をお話しください。
今年も面接した人数が300を越えましたが、なにかしら目的意識をもって毎日を過ごしている学生さんは面接しても光っています。そんな輝きを放つには、面接対策よりも今日からどうやって時間を過ごすかの方が大切だと思います。社会に出ると何もかもお膳立てしてもらえません。むしろ、謙虚に学び、素直に行動し、社会や組織にプラスの存在になり得るよう、自分で果敢に挑んでいかなくてはならないのです。
就職は目的ではありません。あくまで過程であり、内定の権利をもらったときからまた新しい目的意識をもって取り組んでいける人かどうかが重要だと感じます。チェックポイントに到達すると次のチェックポイントを設定し、行動できることこそコンピテンシー面接で判定されている要素です。