日本全国冬の到来です。受験シーズンに不安定な天気は困りものですね。大学生はぼちぼち後期試験の佳境。そして3回生にとっては就活の企業直接対峙本格スタート。緊張しますね。4回生は社会人へのカウントダウン。今やるべきことを整理して入社のその日に備えることです。まず第一に生活リズムの正常化でしょうか。
この季節に吹く風のように、冷たく感じる当世の社会情勢です。タイガーマスク運動が人々の心を癒すように世知辛さばかりが目立つのですが、それはあくまで「そう見ればそう見える」のであってすべてに当てはまることではありません。
確かに就活というものを捉えた時に、なかなか決まらない方にとっては「厳しいなあ」と思うかもしれませんが、いくつもの内定を勝ち取る方も中にはいるわけです。面接や選考に関わっていると、明らかに違う「企業が欲しいちょっと光るもの」を持っている学生に出会います。ほとんどの学生が同じ20数年間の人生であるし、学生生活は3年ほどなのですが、やはり違うのです。
いろいろ分析すると、例えばおうちが自営のお宅であれば、小さいころから大人に揉まれているので、少なくともサラリーマン世帯よりは電話を取る回数とか、接客することとかの体験が多い分、自然に訓練されている部分があります。また、厳しい部活に属していた人は、上下関係や厳しい練習の結果、キビキビ感やハキハキ感がある印象です。もちろん一概に言えることではありません。
いまさらそんなことを言われても人生を巻き戻しはできない、やっておけばよかったことは山ほどあるけど今からだとできることも限られている、そう考える方も多いでしょう。そこで、自分の身に起こることの捉え方を変えてみましょう。ポジティブシンキングなどという言葉もありますが、得てして目の前のことを無理やり良い方向に考えようとするきらいがありますね。そこでおすすめなのが、常に“代替案”を持つと言うやりかた。
まずはひとつの事象に対して行動の計画を立てて、決めたことを自分のできる最上の形で行います。例えば面接に当てはめると、その先は先方が決めること。発表のその日までじっとお祈りをして待ち続けても、逆にお祈りされるのがオチです。すぐに次のことを計画して、やっぱり最上の形で行動していきましょう。もちろんひとつ経験値を積んでいるので精度は一つ分上がります。こうして“代替案”を持ち続けることで気持ちは安定してきます。成否を左右するのは計画と言う名の準備そのもの。断行していくには準備の徹底が必要です。ちなみに企業はこういった計画→実行→検証の流れで物事を進めていける人を歓迎します。
もうひとつ。自分はちょっと後ろ向きな発想をしがちだ、落ち込んで哀しい方向にいってしまう、やけくそなげやりなところがある・・といった方。ブレイクスル―という考え方はいかがでしょうか。訳すると「打開・突破」と言う意味です。
これまで、流されるがままでも問題なかったことが多かったと思います。教育学を学んでいればモラトリアムという言葉が出てきたと思いますが、まさに学生時代はモラトリアムまっただ中。更に近年では、このモラトリアムが卒業後も続けることが可能な環境の人も多くいるというのが現実です。親や行政に依存する方法はいくらでもあります。
ところが、積極的にモラトリアムな時間を増やすことは、吸収すべき時期に吸収すべきことの機会が失われるということでもあります。個人的に「自分探し」を当てもなく、また今に責任を持たず、ビジョンにつながる努力もしていない人は、苦労を先送りしているだけだなあと感じます。
ブレイクスル―は、目の前に起こることにこれまでとは違う一工夫をして解決策を図っていく方法です。つまりは、思ったり考えたりするだけではなく、行動に昇華させて前に進むということです。
物事は諦めたところで終了となります。この諦めるは自分で決められます。私も凡人ですので、それほど大きくて長期的な展望は見据えることができないのですが、ひとつひとつを諦めないように心がけていくと前に進むなあというのは自覚としてあります。
想像もつかない事や、「できればそうなってほしくないなあ」と思ったことが現実になってしまった時、捉え方一つで次の行動の促進にも妨げにもなるのです。できれば、終わったことをあれこれ後悔して後ろを向くよりも、経験を糧として前を向いた方が、つぎの一歩も踏み出しやすい。例えば「就職をするのだ!」という目標があるのなら、「何のために」と「どのような方法と行動で」を自分の中ではっきりさせて、ひとつひとつの事象を突破していくこと、それが社会に出ても大いに役立つ貴重な経験になると考えます。
目の前は濃い霧の様だと思います。しかし、目的意識をはっきりして、当たらずとも遠からずの行動をしている人には、必ず人生の良い先輩や目指したい社会人に出会えて就職の縁にも辿りつけると思います。
それが就活です。それが社会人になるための通過ゲートみたいなものです。それが、あとで振り返った時にかけがえのないデビューオーディションなのです。