大手ナビも今月オープン。掲載社数は減少しているものの、採用意欲のある企業(または採用計画が立てられている企業)はこの10月から情報発信をスタートさせています。
学内でも3回生向けのセミナーがスタートしている事と思います。内容は主に就活のセオリーや自己分析でしょう。
当の学生の皆さんはどんな状況でしょうか。企業研究?それともまだまだ学業や部活に専念?早々に公務員志向?色々だと思います。個人的に具体化しておけばよいと思っている事は、「就業意識の具体化」です。
一体自分がどのような仕事に向いているのか・・?なんていうことは、冷静に考えると結果論であることがわかります。「適職」は自らそうなっていくものにほかなりません。今、某所でこれを書きながら窓の外を見ていますが、自動車ディーラー、運送業、景品工場、飲食業、ガソリンスタンド、などなどなど、風景の中に色々な仕事が見えてきます。世に必要ゆえに存在するかけがえのない仕事がそこにはあります。
もちろんイメージとしての職業観はあると思います。例えばコンビニひとつとっても、私たちエンドユーザーにもっとも近く、頻繁に対峙するのはレジのアルバイトの方だと思います。しかし、当然その店の責任者はいるでしょうし、エリアを管轄する社員やマネジャーもいるでしょう。商品を定期的に配達する人もいれば、FCの全国管理をしている場所で働く人もいるでしょう。PBを商品開発する人もいれば、バイヤーとして売れ筋商品を仕入れる人もいます。新店舗のマーケティングする人もいますし、採用担当している人も当然います。
つまりは一口に「コンビニ」といっても、奥が深く、多様な仕事や役割があるということです。大学で研究職をしていた人は、「商品開発」は魅力的かもしれませんが、店舗運営もやってみないとわからない、それこそ「適性」があるかもしれません。
どんな仕事も、実際はうわべしかわかっていないことが多い。それをしっかりと学習していくことが企業研究だと思います。ウェブだけではどうしようもありません。
「限られた時間の中でそこまで本質がつかめるでしょうか?」と良く聞かれますが、ポイントを絞ることです。ずばり、あなた自身が仕事を中・長期にわたってやっていくために必要な条件はなんでしょうか?待遇や福利厚生、安定性や人気企業かどうかのようなものではなく「普遍的」な要素をみつけることです。
具体的にいうと、環境依存した要素ではなく、状況に関わらず自分はどうなのか?が問えるところです。営業職で配属されるのであればその営業職をなんのためにどこまでやるのかを決める、事務職も現場職も同じ。「上司が・・」とか「会社が・・」とかではなく、「自分が・・」どうなのかを常に検証できることが大切です。
そういった「仕事に(職業に)取り組む姿勢が、機会や人を呼んでくれる」はずです。そういった意味では「職業に貴賎なし」。
新人育成に関わらせてもらっている某社の昨年の新人が、秋季の研修で言っていました。
「社会人になるって、都会の真ん中の高層ビルの一角で、颯爽とスーツを着こなしてパソコンを打って仕事する事だと思っていましたけど・・全然違うんですね。」
もしかしたらミスマッチを起こしてしんどくなっているのかな・・と思っていると、
「でも、汗を流したり、先輩や上司が気にして話しかけてくれたりして、学生の時にはまたくわからなかった本当の仕事の意味がわかってきました。」
彼は二年目の今年、関東に転勤していきましたが、きっとやることなす事すべてが、自分の糧になっていくことと思います。取り組む姿勢が出来あがっていましたので。そして、一番新米の営業社員から、中堅になり、責任者になっていくのだと思います。その場面場面で「仕事意義」を見出す事ができることが本当のやりがいであり、幸せだと思います。
話がかなり脱線しましたが、その入口の手前にいる就活生のみなさんは、ちょっと視点を変えて具体的な活動をされてみてはよいのではないかなあと思います。就職は最終的には「縁」です。最後にこんなエピソードを。
事務職を募集していた某社のことです。春のコアシーズンには大量の応募があり、なくなく予定人数を内定として、必然的に他の方は不採用となったわけですが、年が明けた頃に結婚退職の欠員がでてしまい、急きょ追加募集をすることになりました。すると、春先に次点で不採用となった学生が再応募してきたのです。どうしても某社で働きたいという意志です。
このときも大量の応募の中、公平に選考していったのですが、やはり残ったのはこの再応募の学生。結果、採用となったのでした。
やっぱり、最終的には「縁」なのです。「縁」を引き寄せるのは自分自身の意志に基づく具体的行動なのです。内定獲得できる方は、この辺がそうでない方よりも一歩、ニ歩前へ行っているだけだと思います。