愛媛のTSUTAYAは50円!(確か先日まで100円だったような・・)おそらくこれは、県下急進出中のGEOに対抗している措置なのだと思います。全国では、牛丼戦争も始まって久しいですが、ここへきてまた激しさを増しているようです。前回値下げ実施しなかった吉野家が大幅に売り上げを落としたことを考えると、「安いモノ」に対する訴求力は、やはりあるのでしょう。
デフレスパイラルということも近頃はあまり聞かれなくなったような気がしますが、やはり最終的な価格競争での安易な値下げは、巡り巡って、確実に所得に影響していると思います。また、値段を下げることで、品質を落としてはいけないという努力は皆さんされているのだと思うのですが、続けば続くほど体力勝負になっていくのではないでしょうか。そうなれば資本の小さいところは淘汰される運命です。必死で頑張っても、良いアイデアがあっても、お金が回らないのであればどうしようもないのです。
前述のレンタルビデオ店は、気をつけて見回すと個人の看板がどんどんなくなっています。50円なんて多分無理です。つぶれるところもあれば大手の看板に差し替えて傘下に入ったりしているのです。時代の流れといえばそれまでなのかもしれませんが、「大きいしくみ」には必ず「大きな壁」が待ち受けていると考えます。
大量仕入れで安く供給することで顧客ニーズに応えたい大手と、お店独自の伝統を守りながら、原料の相場に対して四苦八苦しながら経営し続ける老舗。どちらを選ぶかはお客側の自由。ビデオ店も同じ。安いからこっち、流行っているからあっち、という発想だけでなく、もっといろいろなことを加味しながら商品やサービスを見極めたいものです。
採用の仕事もしていますが、媒体の問題はまさにこういったことに直面しているように思います。インフラを作り出し、就活の既成概念を変えたことは素晴らしいのですが、変えてしまった側にはそれを時代と顧客ニーズにマッチしたものに変化・維持していく使命があるように思います。安易に価格を下げて提供するのは非常に危険だと思います。もちろん、サービスを利用する企業や求職者側もしっかり見極める必要があるんですけどね。
便利さの裏には、不便が必ず付きまといます。もう一度、人間らしい原点に戻り、本質的な姿勢や理念、後は口コミという意外に正確な情報に耳を傾けていく「選ぶ際のひと手間」が必要に思います。手軽さや安さだけで単純に判断するのはちょっと危ないなと大袈裟に警戒してしまう今日この頃です。
ちなみに私は牛丼なら三河屋派です。愛媛の大学出身者なら多くがそうなのでは?並盛450円でもやはりこちらに行きます。変わらない店構え、古参のおばちゃんやその時々の学生アルバイト、早朝の味噌汁サービス、何よりよそが真似できないその味。これらが心捉えて離しません。狂牛病ショックの時も「つぶれては困る!」と自然に足を運んだものです。もちろんすき家や吉野家にも行きますけど圧倒的に三河屋です。松屋は愛媛にないです・・。
値段の安さだけではなく、他の要素に目を向けることは、こんな時代だからこそ必要な感覚のような気がします。