内定率の低下に思う | かんがえる蛙

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12月も気づけばはや7日。本年の総仕上げの時期ですね。
高卒・大卒ともに、氷河期に迫る内定率の低さですが、市場に耳を傾けるといろいろなことが聞こえてきます。

それは、こんなに多くの学生が来春の行先が決まっていないにも関わらず、企業側も「採用人数が足りていない」という現象が起きているということです。企業側の的確な情報が学生に届いているかどうかということと、学生自体の就職に関する動機形成の曖昧さを垣間見ます。もしかしたら曖昧なのではなくて本人の中で確定しすぎているから決まらないのかもしれません。もっともその決定する基準が曖昧なことも往々にして考えられますが。

企業側は、採用シーズンになると、自社の魅力発信に全力を注ぎます。それはそれでごく自然なことで、欠点ばかりを話す必要はないでしょう。ただ、演出過剰になると必ず育成手前の「定着」の段で、解決できない課題が出てくるものです。ですからこの演出の程度を考察する必要があると思います。一方、学生側で注意しなくてはいけないのが、特にネット中心で流れてくる情報をもとに、「やりたい」ことを探さないことです。志望した企業には、当然、新規開拓する営業部門もあり、事務処理する内勤もあります。はたまた製造部門もあり、社内整備を一手に受ける総務部門もあります。たとえばこれが一つの会社だとして、世の中に名の知れている企業でも、中に入って配属された部署によって、その役割はさまざまです。少し歪んだ言い方をすると、企業内のことは、入社前には知りえないことと、分かり得ないことがそのほとんどだと思います。また、転勤によって、同じ企業でも風土がまったく違うということもあります。いずれにしても、学生時代に「職を選ぶ」判断基準において曖昧さは否めません。

企業側は、募集職種や配属先は、ある程度適性検査や面接で見極めますが、確実ではありません。もちろん入社して同じ部署で何十年もやっている人はあまり見ません。変化していくものなのです。そんな変化の中で自分が変化していくことが社会人として求められることなのではないかと思います。私なんかが思うのが、よほどでない限り、世に存在する企業は入社してしまえばそれほど差異はないのだはないかと思います。むしろ住めば都なのではないでしょうか。その環境が自分に合わせてくれることを期待するのではなく、自分がその環境に適応できるようにすることこそが社会人の第一歩なのではないかと思います。

就活の市場というものは、大きなビジネスの市場でもあります。企業側が少しずつ自社に見合ったオリジナル採用の方向に転換しているのと同じように、学生側も自分に見合った就活と、採用後にその企業で一体どのような目的を持つのかを考えてみてください。合う企業、合わせてくれそうな企業、という基準を一度見直して、打ち込める要素を見つけだして挑戦してみてください。