今朝、新聞を読んでいたら、医療相談のページに「非浸潤乳がんだが、全摘がいいのか温存がいいのか悩んでいる」という投稿が掲載されていました。

投稿主の方は、再発の危険性を考えると全て摘出した方がいいんじゃないかとお悩みのようでしたが、実は私も少し悩みました。私の場合は、再発のというより、放射線治療を長々と受けるのが嫌だなぁというのが主な理由でした。


相談ページの答えは、再発率は非浸潤で温存であっても全摘出であってもそれほど顕著な違いがあるわけではない。どちらでもメリットデメリットがある。身体への負担を考えると温存がよいかもしれないという感じ。
全部摘出した場合でも乳腺がわずかに残ってしまうことがあるようで、温存でその分放射線をかけて予防しておけばということみたいでした。
私の主治医も同じ考えでしたし、まぁ、そうだろうなぁというのが、これを読んだ私の感想です。

 

元々胸のカップが大きい場合、後で再建は必須に思えるし、再建が再手術になれば身体への負担・時間の縛りも発生します。

同時再建できてしまえばよいでしょうが、その場合でもやはり身体が馴れるまで、結構時間がかかる気がします。
私のような温存の場合でも、冬の寒い朝など、きゅ~んと胸が引き攣るような痛みを感じることがあり、普段忘れて過ごしていても、やっぱり手術したんだなぁと思い返してしまいます。


いずれにせよ、選択肢が多い&短い時間で決断を迫られるというのが、こういう病気になったときの傾向のようです。

日頃から、色々な知識を仕入れておけばいいようなものですが、やはり我が身に降りかからなければ、知らないこととしてやり過ごしまいたいのが人間ですから、難しい問題です。

投稿の彼女がどちらを選ぶにせよ、ご自身で納得のいく選択になることを、そして手術の無事を願っています。