※9月11日のことです。
いよいよ、放射線治療本番の始まりです。
私は朝の10時に予約ということになりました。
(同じ予約時間帯に4人ていどが入っていて、その日来た順番に呼ばれるという感じでした)
一週間前に書いてもらったマークは、ほぼ消えかかっており、かろうじて真ん中に貼ったシールによって位置がわかるという状態になっていました。
もしも消えてしまっていたら、再度病院に来てくれと言われていたので、シールを貼っていなかったら、途中で行かなくちゃいけなかったことでしょう。
治療着に着替えて待っていると、少しして順番が来ました。
放射線治療室は厳めしく「厳重注意!放射線区域!」という表示がバーンとある向こうになります。
自動扉が開いて中に入ると、ど~~んという感じで、こんな機械が待っていました。
「VARIAN Clinac-ix」です。
「なんて機械ですか?」と尋ねたら、すぐに紙に書いて教えてくれました。
画像はVARIAN社のHPから拝借しました。
すごいですねぇ~~、ごついですねぇ~~
こんな風に回転するんですね。
なんか、生け贄になる気分ですよ。
この写真の他に、頭の方(機械に近い方)には、両手を万歳して乗っける台座とバーがついていまして、そこに両腕を預けて、バーを握っているように言われます。
上半身は裸。もうまな板の上の鯉とは、正にこのことです。
初回は位置のマーキングの書き直しがありました。
今度は赤インクで、両胸に大きく+印です。特に照射側の右は乳首を中心に+マーク&手術した患部部分に大きく×点。
男のね、若い男のね、看護師(検査技師かな?)に胸に×点を書かれるなんて……ああ、半年前には想像もしないこと
赤インクだから、妙に生々しく、帰って母に見せたら「斬られ与三郎だぁ」と笑っておりました。
笑い事ちゃうっちゅうに。
位置合わせは、自分では絶対動いちゃ駄目で、左右に分かれた看護師さん二人がかりです。
ベッドにはバスタオルが敷いてあるので、タオルごと動かすって感じ。
「はい動かします」「はい、合ってます」「はい」みたいな感じで、ぐいぐいとタオルが引っぱられるのです。
ちょっと背中を浮かせたくなりますが、「動かないで下さい!」と注意が飛んでくるので、じっと我慢です。でも、これって、背中の肉がよれる感じがあって落ち着きません……(え? 私の背脂が多いせいですか? 私だけ?)
やっと位置が決まったら、治療開始です(が、放射線が照射される前に、時折X線もしくはCTで位置撮影が入ることもありました)。
私の場合、右胸への照射なので、まず機械が左前方上斜め45度あたりに動きます。
そこから、右胸に向かって、照射! ビビビビビ……って音がしている間が照射です。
カウントしていると、まず、約10秒、1~2秒、1~2秒の三回照射があって、次にぐぃ~んと機械が動いて、右斜め下から、また約10秒、1~2秒、1~2秒の三回照射。
後で放射線科の先生(ひまわりさんとは別の男性)にも確認しましたが、これが私の治療パターンでした。
斜め上からと斜め下から照射することで、万遍なく胸全体にあたるのだということでした。
翌日からは……
予約の20分ほど早めに行って診察券のチェックを受けて、治療着に着替えて待合で待つ。
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しばらくすると、呼ばれるので、治療室の前で待機。
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前の人が済んで出てくると、中に入る。 ※A
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上半身脱いでタオルを胸にあてた状態でベッドに寝る。
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名前の確認(なんか情けない格好で名前を言うのいやだった)
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位置確認&動かされる
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放射線治療開始
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マークが薄くなっていたら書き足される
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帰ってよし ※B
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着替えを済ませ会計で精算
の繰り返しが始まりました。
※Aの治療室に入ってから※Bの帰ってよしになるまでは、最短で10分。マーキングがかなり薄くなってしまった週明けなどは、もう少しかかって、15分ていどでした。