※ 術後1ヶ月ごろのことです。

7月10日に受けた術後の初診で、主治医の太郎(仮)先生に、大丈夫と太鼓判を押されたせいか、胸の痛みはさほど気にならなくなり、痛み止めを飲まずに過ごせるようになりました。

 

それでも数日で、「ああ、貯まってる」とわかるほどに水は貯まっていました。

 ピークは23日の日曜ぐらいだったでしょうか。
不思議なことに、月曜の朝、自分でも「あれ?」って思うほどに胸の腫れが引いていました。
 

そして、さらに次の日、7月25日 術後2度目の診察日でした。

前回同様午後3時の予約でしたが、どうせ呼ばれるのは遅いだろうからと、10分前ぐらいに着きました。
着いてびっくり、診察待合室がほぼ満員。しかも付き添いらしき男性が多くて、なんだか居づらい……。ようやく空いた席に座って、これは1時間待ちだなと諦めて、ゆっくりと読書タイムを決め込みました。(こういうところ、大学病院はホント仕方ないんですかね)
 

結局、4時15分すぎ……ようやく呼ばれました。

 

太郎先生はいつも通り明るい笑顔です。

 前回、ホルモン治療は不要だと言われて、それだけでうれしくなってあまり詳しく病理結果のタイプなどを訊いていなかったので、尋ねてみました。

 

エストロゲン受容についてはプラス。
 プラスの場合、ホルモン治療薬の投与(=女性ホルモンを抑える薬)が有効だとされています。 ということは、あまり女性ホルモンを活性化するような食べ物やサプリは飲まない方がいいってことなのだろうか?← これ、以前から訊いてみたいことでもありました。

 

 「やっぱり、女性ホルモンを活性化させるような食べ物ってよくないんですか?」
 と、尋ねてみました。
 すると、

 「う~~ん、難しいことを訊くなぁ」

 と、太郎くんが真顔になりました。

 「正直、関係ないんだよね」

 

 太郎くん曰く、エストロゲンの受容を計るのは、結局その後の治療の指針となるからであり、非浸潤がんの場合、その後の治療そのものが不要だから意味がない。それに食べ物ぐらいで発がん性が如実に変わることはないとのこと。

(サプリの場合は、濃縮されているし、何が入っているか、不透明な所があるから、あまり推奨はしたくないご様子)

 

 この答えを聞いていて、ふと思ったのですが……ちまたに溢れている「女性ホルモンが活性化する食べ物」とか「若返り」なんて謳い文句は科学的にはほぼ無効ってことなのかもしれないなぁ。よーするに、気のせいってことなのかなぁって。

 

 ネットでは、乳がんには牛乳がよくないなんてことがまことしやかに書かれていたりしますが、太郎くん曰く、それの科学的根拠はないそうで、「普通に飲む分には問題ない」と言われました。
キラキラキラキラキラキラ

メモ この件については、乳がん学会のガイドラインもご紹介しておきます。

 ↓

 http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/guidline/g1/q1/

<上記URL内より引用>

過去には乳製品は乳がんの発症リスクを高めるという報告や低くするという報告などさまざまあり,この関連性を見出すことは困難でした。しかし,最近の研究報告で,乳製品全般を多く摂取している人は摂取の少ない人に比較して乳がん発症リスクが少し低くなることが示されました。牛乳に限っては明らかな傾向は認められませんでした。また,乳製品摂取に関しては,低脂肪乳を摂取している人や閉経前の人ではより乳がん発症リスクが低い傾向が認められました。一方で,脂肪を多く含む乳製品の摂取では乳がん発症リスクは高くなるとの報告もあり,どのような乳製品をどの程度摂取すれば発症リスクが低下するかということについては不明です。

 ※ ↑ 一応、専門医のお答えをご紹介していますが、自分で心配だなぁ、嫌だなぁと思われてストレスを感じるようなら食べないという選択もありだと思います。    

キラキラキラキラキラキラ

 

 ガン細胞というのは、人の体内で(誰でも)一日に数千個生まれているわけです。

 でも、それらは免疫細胞がやっつけてくれているので、死滅するわけですが、免疫力が下がっている時には生き残ったものが増殖をしてしまう。

 つまりは、免疫力を下げないことが必要なわけで、

 じゃ、何をしたらいいの? ってことになると、

 ストレスを持たない。睡眠不足をしない。栄養バランスを摂ろう……ぐらいのことなんですよね。

 でも、ストレスなんて生きていたら、絶対と言って良いほどあるわけだし、睡眠だって、いつもいつも充実できるわけじゃないし、栄養バランスは厳格にやりすぎたら返ってストレスが生まれるわけで……(笑)

 これはもう、自分が楽しいと思う方法で、身体が喜びそうなものを楽しんで食べるに限る気がしてきました。

 

 今回も一応水抜きをしてもらいましたが、20CCも貯まっていませんでした。

自然に体内に吸収されてきたということは、傷が治ってきたということのようです。

 「次回はもう抜かなくてもいいかもね」

 と、太郎くんに笑いながらそう言われると、本当に貯まらない気がしました。 

 

 事実、翌日も水は確実に減っていきました。

 その分、外から皮膚を見ただけで、傷の具合がわかるようになってきました。

 手で触ると、肉が固くなっている箇所があって、

 「あ、ここから先、削って縫ってる」

 って、わかるのです。

 水が溜まっているときは、まん丸に張っていた胸がでこぼこしてきて、凹みも目立ちます。

 

 う~~ん、微妙……。これ、いつになったら、柔らかくなってくるんだろう。

 

 ネットで同じ悩みを書いている人のを読むと、だいたい手術糸は2~3ヶ月で吸収され、2年も経てば元どおりらしいですが。

 
 術後1ヶ月、水が引くと同時に、痛みは劇的に本当に劇的に減っていました。

 日ごとに傷口が治ってるんだなぁと実感できる状態でした。

 手術直後は歩くときに胸の中で肉と肉が離れるんじゃないかというような恐怖と痛みがありましたが、徐々にそれもなくなり、平気で早足もできるようになっていました。